ドジャース逆転勝ちの裏で74年ぶりの珍事 満塁のピンチで発生、ESPN紹介「最後の例は1950年です」

ドジャースのオースティン・バーンズ【写真:Getty Images】

カージナルスとの本拠地4連戦最終戦

米大リーグ・ドジャースは31日(日本時間1日)の本拠地カージナルスとの4連戦最終戦で、不運に見舞われた。2死満塁のピンチにMLB屈指の強打者から空振り三振を奪ってチェンジ……かと思われたが、球審がこれを“取り消し”。失点を重ね、リードを広げられるという出来事が行った。試合はドジャースが中盤から終盤にかけて4点を挙げて逆転。5-4で勝ってカード3勝1敗とした。

先発右腕ストーンの後を受け、0-2とビハインドの中で6回無死一塁の状況でからマウンドに上がった左腕ベシア。2死満塁から1番ドノバンへの死球で失点し、2シーズン前のシーズンMVPポール・ゴールドシュミットはカウント1-2と追い込み、4球目もストレートで空振り三振を奪った、かに見えた。

しかし、ゴールドシュミットが球審に何やらアピールすると、三振は取り消され、ゴールドシュミットを一塁に促した。最後のスイングがバーンズ捕手のミットにあたっており、判定は打撃妨害。押し出しの形となり、さらに1点を献上した。

米スポーツ専門局「ESPN」で全米中継となった一戦で、実況は「(MLB公式の)サラ・ラングス記者によると、あの捕手の打撃妨害は、ドジャースにとっては少なくとも地区制が導入された1969年以降では初となる満塁での打撃妨害だったようです。記録に残っている最後の例は1950年です」と紹介。74年ぶりという極めてまれなケースだったようだ。

ベシアは続く打者を3球三振に仕留め、この回は2失点どまりだったが、ドジャースにとっては不運な“珍事”だったようだ。

THE ANSWER編集部

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