ヒロロで子育てまとめて相談 青森・弘前市が「こども家庭センター」開設

ヒロロ内の子育て世代包括支援センター。1日から他の子育て相談窓口が集約され「市こども家庭センター」になる=3月27日

 青森県弘前市は1日から、同市駅前町の複合商業施設ヒロロ3階に「市こども家庭センター」を開設する。子育ての不安や悩み、ドメスティックバイオレンス(DV)などの相談窓口を1カ所にまとめ、妊娠・出産から育児までを一体的にサポート。各分野の専門家が情報共有し、チームプレーで適切な支援につなげるという。

 妊産婦・乳幼児の育児相談に応じる「子育て世代包括支援センター」(ヒロロ3階)に、乳幼児の発達相談などを受ける「母子保健係」(弘前総合保健センター)、DVや児童虐待などに対応する「子育て相談係」(市役所本庁舎)などを集約する。

 市民は全ての子育て相談が同じ窓口でできるようになり、市側は助産師や保健師、栄養士、保育士、心理士、家庭相談員などが同じ職場にいるため、情報共有や調整がしやすくなる。

 現在の包括支援センター職員は12人だが、統合後の家庭センターは43人体制。窓口ブースを2カ所から3カ所に増やすほか、プライバシーを守れる個室の相談室も二つ増やして計四つにする。

 ヒロロ3階には、乳幼児や児童らが無料で使えるプレールームやこども絵本の森、有料の託児室などもあり、利用者はヒロロの駐車料金が3時間無料だ。こども家庭課子育て包括支援係の小枝信也係長は「ヒロロに遊びに来たついでに、気軽に相談してほしい」と話している。

 問い合わせや相談予約は同センター(電話0172-37-1323)へ。

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