ロン・マイルス、2011年のビル・フリゼール&ブライアン・ブレイドとのライヴを収めるアルバムが発売

2022年に58歳の若さでこの世を去ったコルネット奏者 / 作曲家のロン・マイルス(Ron Miles)が、ビル・フリゼール(g)、ブライアン・ブレイド(ds)と行なった2011年のライヴを収録するアルバム『Old Main Chapel』が5月10日(金)に発売されます。収録曲の「Mr. Kevin」が先行配信中です。

このアルバムは、米コロラド州ボルダーの会場「Old Main Chapel」で2011年9月21日に行なったライヴの未発表音源を収録したもの。マイルス、フリゼールとブレイドの3人は、このライヴの翌日に、マイルスのアルバム『Quiver』をレコーディングしたこともあり、全7曲のうち「I Will Be Free」「New Medium」を除く5曲は『Quiver』に収録された楽曲です。

プロデューサーはロンの長年のマネージャー兼プロデューサーだったハンス・ウェンドル。ビル・フリゼール、ブライアン・ブレイド、ジェイソン・モラン、ドン・ウォズなど生前ロンと親交が深かったアーティストがライナーノーツを寄せています。

当日のライヴについて、モランは「2011年9月21日、コロラド州ボルダーは完璧な状況だった。ロンは、前年にビル、ブライアンと結成したトリオで、書き上げたばかりの作品の初演を行ったんだ。ロンがまさにこの曲を仕上げていった瞬間だよ。バンドはこの新たな曲たちを探っていくためにステージへと上がった。そしてそれらの曲がオーディエンスへと伝わっていったんだ。会場にいる誰もが、その音楽がどう始まり、どう終わるか知らなかった。予測不可能な状況の中で、複雑かつメロディックな世界を通してロンの信念が染み渡っていったんだ」と語っています。

Photo by Chuck Grant

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