ベトナム共産党一行が和歌山来訪 二階議員や知事と会談

記念写真を撮る二階俊博衆院議員(左から3人目)やチュオン・ティ・マイ共産党書記局常務(左から4人目)ら=3月31日、和歌山県白浜町で

 ベトナム共産党書記局のチュオン・ティ・マイ常務ら党関係者などの一行が3月31日、和歌山県を訪れ、白浜町で二階俊博衆院議員や岸本周平知事らと会談した。両者は今後も互いの発展に向け交流を深めていくことを確認し合った。

 県はベトナムの農業農村開発省や商工省、文化・スポーツ・観光省、労働・傷病兵・社会問題省海外労働管理局と覚書を締結。2021年から、県産温州ミカンの輸出もしている。昨年7月にはベトナムと南紀白浜空港を結ぶチャーター便も誘致した。

 一行は高野山を視察した後、白浜町のホテルを訪れ、日本ベトナム友好議員連盟会長の二階氏や岸本知事、濱口太史県議会議長らが出迎えた。

 二階氏は、昨年5月にベトナムを訪問して大賀ハスの植樹をしたことなどに触れ「両国の友好関係が今後もハスの花のように美しく咲き誇るよう、力添えを引き続き頂ければ幸い。お互いに力を尽くして、次の時代を担う両国の青少年のために頑張り合いたい」と述べた。

 岸本知事も、昨年ベトナムで「和歌山県ジョブフェア」を開き、県内企業とベトナムの大学、人材送り出し機関と意見交換したことを振り返り「今後とも交流を推進していきたい」と語った。

 マイ共産党書記局常務は和歌山を訪問して感銘を受けたといい、ベトナムへの投資の促進や農業技術・知識への期待を表明。「緊密な連携を期待したい。和歌山県の発展を心から祈っている」と語った。記念品交換で、県からガラス漆器を贈り、ベトナムからは絵画を受け取った。夕食会でも交流を深めた。

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