野菜嫌いでもOK!ギョーザで食育 児童にプロが指導 沖縄

 【那覇】野菜嫌いの子どもたちに食べ物の大切さを知ってもらおうと、豊見城市名嘉地の生ギョーザ専門店「新琉流」を運営する「DREAM TAKE」(新垣健社長)は27日、那覇市具志のはなぞの児童クラブでギョーザ作り体験会を開いた。児童ら約80人が参加し、自分だけのオリジナルギョーザを味わった。

 ミニバスケットを指導する新垣社長が、子どもたちと料理を一緒に作ると皆が笑顔になることに着目。野菜嫌いでもギョーザなら食べられる子が多いことから、食育の一環として実施した。

 約千個分を無償で用意。夕飯時に家族との会話も深めてもらおうと、持ち帰り用も準備した。

 子どもたちは具を皮に包む作業に悪戦苦闘しながらも思い思いの形に作り上げ、できたてを味わった。「もちもちしておいしい」「あと10個は食べられるな」などと歓声が上がった。

 ギョーザ作りは初めてという高良小4年の濵川華蓮さんは「楽しかった。家でも挑戦してみたい」と意欲。

 2年の植村祐太さんは「野菜は嫌いだけどギョーザは大好き」、1年の松田聡大さんも「家族に作り方を教えたい」と満面の笑みを見せた。

 新垣社長は「ギョーザにはニンニクやショウガが入っており、免疫力アップ効果が期待できる。自分で作った物が一番おいしい。春休みの良い思い出になれば」と話した。(社会部・下里潤)

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