「2024年問題」運送業などで時間外労働の規制始まる 路線バス各社は減便ダイヤでの運行へ 札幌市

4月となり、運送業などで時間外労働の規制が始まりました。路線バス各社は、1日から減便ダイヤでの運行となっています。

減便や廃止が相次ぐ路線バス。北海道中央バスは、1日から318本の減便に踏み切りました。麻生駅や手稲駅と石狩新港を結ぶ3路線は廃止となりました。

利用者)

「(減便なの知らなくて)15分くらい待たなきゃならないと思って」、「(Q減るとどう?)困りますよやっぱり」。

利用者)

「高齢になってくる両親たちにとって、不便になるのは嫌だなと思います」。

減便の背景にあるのが、「2024年問題」。法律の改正により、1日からドライバーの時間外労働の規制が強化されます。

さらに慢性的な人手不足が追い打ちをかけます。北海道中央バスは、コロナ前と比べて運転手の数がおよそ200人減っているといいます。

バス業界全体が頭を悩ませる「人材確保」の問題。1日に行われたジェイ・アール北海道バスの入社式には、真新しいスーツを着た12人の新入社員の姿が。このうち女性社員は3人で、2人はドライバーでの採用です。

新入社員(ドライバー)

「私の姿を見て、(ドライバーに)なりたいなとか若い人でも女の人でもなれるんだなと思っていただいて、入社する人が増えたらいいなと思ってます」。

ジェイ・アール北海道バス・澁谷純一副部長)

「より社員の働きやすい環境ですとか、より良い待遇ですとか、そういったところは今後検討していきたいと考えています」。

バス各社の減便状況です。

▼北海道中央バス・318本減便・3路線廃止

▼じょうてつバス・86本減便

▼ジェイ・アール北海道バス・21本減便

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