1日から新年度。前向きな気持ちで生活していこうという方には痛い「値上げの春」です。その数は、食品だけでおよそ2800品目。どんなものが対象となっているのか、取材しました。
平岡沙理アナウンサー「こちらのスーパーでは、主婦の味方である加工されたお肉も今日から値上がりの対象でした」
4月に値上げが予定されている食品は、およそ2800品目。ハムやベーコンといった加工肉のほか、食卓で欠かせない調味料、ケチャップも値上げされます。
さらには、嗜好品のインスタントコーヒーなども対象です。背景には、原材料や物流費の高騰などがありますが、続く値上がりに、買い物客からは悲鳴があがっています。
買い物に来た客「（値段が）上がっていくからどうしようもないよね」 買い物にきた親子「（子どもが）ナポリタンとか好きなので、ケチャップの高騰も痛いですね」
少しでも安いものを手にしようと、プライベートブランドの商品を購入する人が増えてきているといいます。
ブイチェーン富田東店・遠藤尚人店長インタ「皆さんもご存じのメーカーで製造していて、味も遜色ありませんのでPB商品のほうがかなりお得となっていますのでそちらを勧めています」
今後、こちらのスーパーでは、プライベートブランド以外のものも商品を大量に仕入れることで原価を抑え、少しでも安く提供していきたいということです。
調味料に菓子、ティッシュペーパーも
民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、食品だけでも2800品目あまりが4月から値上げされ、家庭での料理に欠かせない調味料も369品目で値上がりします。ミツカンでは「追いがつおつゆ」をはじめ、17品目で最大24%の値上がりだということです。
さらに、菓子類も73品目で値上げとなっていて、特にチョコレートは原材料のカカオ豆が不作となっていて、値上げラッシュとなっています。森永製菓では、チョコボールなどで最大18%値上がりします。また、不二家ではカントリーマアム1袋に入っている個数を19個から18個に減らし、実質の値上がりとなります。
さらに、私たちの家計を圧迫するのは食品だけではありません。大王製紙では、トイレットペーパーやティッシュペーパーで10％以上の値上げが発表されています。今の時期は花粉症でティッシュペーパーを良く使う人も多く、痛い値上げです。新年度も節約生活を強いられそうです。
