警視庁に「人身安全対策課」 DV、虐待への対応を迅速化

警視庁の「人身安全対策課」発足式で、緒方禎己警視総監(左)から辞令の交付を受ける高橋正良課長=1日午後

 警視庁は1日、虐待やストーカー、ドメスティックバイオレンス(DV)事案を捜査する「人身安全対策課」を生活安全部に新設した。関係部署に分散していた指揮系統を集約させ、重大事件に発展する恐れのある事案への対応を迅速化させるのが狙い。

 警視庁によると、課員は約260~270人体制。発足式で緒方禎己警視総監は「一人一人が専門性と経験値を高め、被害者や相談者の危険を排除するプロとしての力を持つことが重要。警察は安全と安心を守るための最後のよりどころであることを肝に銘じてほしい」と課員に訓示した。

 これまで副総監をトップとした独立部署だった「人身安全関連事案総合対策本部」は3月末で廃止した。

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