【推しの子】今年もエイプリルフールネタが現実になるか? 有馬かなの“営業力”に注目

4月1日のエイプリルフール。「冗談」が飛び交う一日だが、近年ではSNSで予期せぬ炎上を招くネタも珍しくなく、穏当にやり過ごす企業やクリエイターも増えてきた印象だ。そんななか、漫画・アニメ業界で現在のトップランナーといえる『【推しの子】』が、漫画とアニメ両方の公式Xでほどよい温度のネタ投稿をしている。

アニメの公式では、「【【#推しの子】DAILYNEWS 号外】 -令和6年4月1日発行版-」として、作中の人気キャラクター・有馬かなが「すしのこ」のイメージガールに就任か?……という“スクープ記事”を公開。「おしのこ」と「すしのこ」をかけたダジャレだが、スポーツ紙の号外風のビジュアルと“ありそう”な文章に力が入っており、実現を期待するファンも。

というのも、昨年は有馬かなの愛称「重曹ちゃん」にフォーカスして「重曹のイメージガール就任へ」とネタ投稿したところ、カネヨ石鹸が7月、実際に『【推しの子】』とコラボした商品「重曹ちゃん」を発売する事態に。「※本記事はエイプリルフールのネタです」と明記されているが、水面下では話が進んでいるのだろうか。今後の展開を楽しみにしたいところだ。

一方、原作漫画『【推しの子】』の公式Xは、アカウント名を「漫画【推しの子】赤坂アカ×横槍メンゴ」から「漫画【ぴえの子】ぴえヨン×星野アクア」に変更し、架空の漫画『【ぴえの子】』の第1巻発売を速報。ぴえヨンは作中でも異彩を放つ覆面筋トレ系YouTuberで、“中の人”の休暇中に主人公・星野アクアが成り変わったこともある印象的なキャラクターだ。「ぴえヨン×星野アクアの超強力タッグが全く新しい切り口で“覆面ひよこ界”を描く衝撃作ゥウ!?」とのこと、ジョークとわかっていても内容が気になってしまう。

原作は最終章を迎え、シリアスな描写も増えてきた。そんななかでのユニークな投稿は、ファンにとって一服の清涼剤になったはずだ。ネタを現実に変える有馬かなの“営業力”にも注目しつつ、原作、アニメ第2期、実写映像化と話題の尽きない『【推しの子】』を楽しみたい。

(小原良平)

© 株式会社blueprint