【4/13】福山市「ばら公園」リニューアルイベント&オープン式典開催!「第20回世界バラ会議福山大会2025」まで400日

広島県福山市のばらのまちづくりは、約70年前に「ばら公園」から始まりました。

今回の「ばら公園」リニューアルは、長い年月をかけてばらを通じて育まれた“思いやり・優しさ・助け合いの心”を表す「ローズマインド」を次世代につなげていく再スタートとなります。

「ばら公園」リニューアル

JR福山駅南に位置する「ばら公園」は、2023年7月からリニューアル工事が実施され、一部区画を残しておおむね完了。約670品種7,000本の美しいばらを楽しむことのできる空間となりました。

<工事前>

<工事後(開花時のイメージ)>

デザインコンセプト

●空間のデザイン

アーチやポール、フェンスなどにばらを這わせて、ばらを立体的に演出し、ばらの空間的な魅力を形作ります。

またスタンダード仕立てのばらも多用することで多彩な空間をデザインしています。

●時間のデザイン

四季咲きのばらを活かしたデザインにより、年間を通して楽しめる花壇を演出しています。

●色彩のデザイン

色とりどりのばらを、植栽する場所によって組み合わせを変えながら植えることにより、カラフルな色彩をデザインしました。

●混植のデザイン

ばら以外の草花や低木を混植することで、表現に厚みを加えるとともに、ばらの花のないシーズンにも草花や、常緑の低潅木の緑が映え、花壇全体の魅力を高めます。

ばらの植栽本数

リニューアル前 約280種5,500本
リニューアル後 約670種7,000本

リニューアル後の見どころ

<ストライプガーデン(開花時のイメージ)>

◆彩り豊かなストライプガーデン
◆アーチ設置による立体感の演出
◆テーマに合わせたばらのガーデン
平和、香り、栄誉の殿堂入りのばら
開園当初に親しまれていたばら など
◆回遊性を高めるための細園路の設置
ばらを近くで感じることができる空間づくり
◆演出照明の設置
ばらを美しく照らす照明を新たに設置

リニューアルイベント・オープン式典

<ばらのアーチ(開花時のイメージ)>

「ばら公園リニューアルイベント&オープン式典」は、「第20回世界バラ会議福山大会2025」開催400日前を記念したイベントです。

昼の部では子どもも楽しめるふわふわドームやミニゲームエリア、キッチンカーの設置、ばらにちなんだ商品の販売やワークショップ体験などが予定されています。

夜の部では枝広直幹市長による挨拶、世界平和の象徴で鮮やかな赤色の大輪を咲かせる「シモーヌ・ヴェイユの薔薇」の植樹式などを実施。

さらにニューヨークを拠点に活動するジャズピアニスト大林武司さんによる演奏会や「福山ロータリークラブ」が寄付した公園内の演出照明の初点灯などを予定。

生まれ変わった「ばら公園」を舞台に、音楽と照明が織りなす幻想的な世界を演出します。安らぎのひとときをお楽しみください。

ジャズピアニスト 大林武司さん

ばら公園リニューアルイベント&オープン式典 概要

「第20回世界バラ会議福山大会2025」について

「ばら公園」のリニューアルやイベントは、 2025年5月18日(日)~24日(土)にかけて広島県福山市で開催される「第20回世界バラ会議福山大会2025」に先駆けて実施されます。

1945年、福山市は空襲により市街地の8割を焼失しました。

戦災の傷跡が癒えない1950年代半ば、まちの復興に向け懸命に生きる住民の中から「花を植えよう。荒廃したまちに潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」という声が起こりました。

そして、市民の手で「南公園(現在のばら公園)」に約1,000本のばらが植えられたのが、ばらのまちづくりの始まりです。

この動きは多くの人々の心を打ち、市内のいたる所に小さな花壇が作られ、ばらを通じたまちづくりが取り組まれてきました。

ばらを慈しむ心はやがて “思いやり・優しさ・助け合いの心”を表す「ローズマインド」という言葉を生み、まち全体に広がり根付いています。

そしてこれまでのばらのまちづくりが世界に認められ、栄えある第20回目の世界バラ会議の開催が決定しました。

「世界バラ会議」は、ばらの生産者や研究者など、ばらをこよなく愛し、その美しさにふれてきた約700名が一堂に会する国際会議。3年に1度、各国から集まった参加者は、ばらに関する知識の啓発と普及に努めるほか、開催国のばら園やばらに関する施設・取組の視察を行います。

また、「第20回世界バラ会議福山大会2025」の開催を記念して、大会の開催期間に、ばらの祭典「Rose Expo FUKUYAMA 2025」が開催されます。

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