JAL新社長、新入社員に「挑戦を期待」 大谷選手からもエール

Maki Shiraki

[東京 1日 ロイター] - 日本航空(JAL)は1日、グループ入社式を開催し、同日就任した鳥取三津子新社長は、過去の倒産経験から「チャレンジに会社として少し臆病なところがある」と指摘した上で、われわれも含めて挑戦をしなければならず、「新入社員にも挑戦を期待している」と語った。

鳥取社長は就任後初の取材に、社員の将来を「自分が背負うという気持ちで、責任をひしひしと感じている」と話し、「会社の成長とともに、社会課題を解決していける会社でないと企業としての価値はない。そういう意識を持って進めていきたい」と述べた。

JAL初の女性社長として注目されることが多いが、自らは女性や客室乗務員出身をあまり意識しておらず、「女性だからではなく、自分にしかできないことを見つけて(経営を)やっていきたい」と抱負を語った。

また、「JALはそもそも女性がたくさん在籍する会社。これまで通り(女性が)自分の得意分野を生かして、私もそれを引き上げていきたい」と語り、「女性を活躍させるというよりも、みんなに活躍してほしい」とした。

入社式には、JALとスポンサー契約を結ぶ米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手がユニフォーム姿で動画メッセージを寄せた。今年はJALが国際線就航70周年、自身も節目の30歳を迎えることに触れ、お互い「新しい世界に向かって飛び続け、どんな時も明るく前向きな未来を目指して頑張りましょう」と新入社員にエールを送った。

24年度に入社した新入社員数はグループ40社で計約2600人。JALグランドサービスに入社したミャンマー人のキンチョウレウィンさんが新入社員代表として宣誓した。

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