県美開館へ はっけよい! 倉吉1年前記念 巨大紙相撲で沸かす

結びの一番となった優勝決定戦に盛り上がる会場=31日、鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目の倉吉未来中心小ホール

 鳥取県立美術館(県美)開館へ、はっけよい!。県美開館1年前を記念した「どんどこ!巨大紙相撲~とっとりけんび場所~」が31日、鳥取県倉吉市の倉吉未来中心で繰り広げられた。出場者は木製の土俵を手でたたいて高さ約180センチの段ボール力士を操り、予測不能な取り口を見せる“ガチンコ勝負”に大入りの会場が沸いた。

 県内5カ所の巡業(ワークショップ)を経て誕生した32の段ボール力士が5部屋に分かれて出場。家族や仲間同士が思いを込めて作り、地域色豊かで個性際立つ力士がトーナメントで競い合った結果、乳牛をモチーフにした「おっぱい山」が横綱(優勝)に輝いた。

 力士人気投票ではカニや梨、スイカなどを組み合わせてデザインした「めいさんまる」が1位になり、家族で作った村田悠芽さん(8)=小鴨小2年=は「本場所の戦略を考えるのが楽しかった。人気投票1位はうれしい」と喜んだ。

 県美(同市駄経寺町2丁目)は来年3月30日に開館する。「おっぱい山」を作った琴浦町東伯婦人会の榎田郁子代表(72)は「県美に期待している。1回来たら終わりでなく、何度も来てもらえる美術館になってほしい」と願い、梅田雅彦美術館整備局長は「県民立の美術館にふさわしいイベントになった。アート県を目指したい」と語った。

結びの一番となった優勝決定戦に盛り上がる会場=31日、鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目の倉吉未来中心小ホール
木製の土俵を手でたたいて揺らし、段ボール力士を動かす出場者ら=31日、鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目の倉吉未来中心小ホール
木製の土俵を手でバシバシたたいて段ボール力士を動かす出場者(右)ら=31日、鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目の倉吉未来中心小ホール
木製の土俵を手でバシバシたたいて段ボール力士を動かす出場者ら=31日、鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目の倉吉未来中心小ホール

© 株式会社新日本海新聞社