小豆島のホテル 温泉浴場を改修 両備フェリーが営業再開

リニューアルした温泉浴場

 両備グループの国際両備フェリー(岡山市中区新築港)は、香川県の小豆島で運営する小豆島オーキドホテル(同県土庄町)の温泉浴場を改修し1日、「島湯」としてリニューアルオープンした。日帰り入浴の受け入れを本格化するほか、内装を刷新。サウナは、蒸気を発生させるロウリュを備えたフィンランド式に更新した。旅行需要が回復する中、観光客らの利用を取り込む狙い。

 浴場は1階にあり、受付を新設して宿泊、日帰り客ともに利用しやすくした。内装は、壁面の下半分と浴槽、床にれんが風のタイルを張り、壁面の上半分と天井はむき出しのコンクリートにした。革新的な設計などで知られる建築家、長坂常さんが監修した。

 サウナは、スペースを広げて一度に利用できる人数を約3倍の10人程度にした。蒸気は、熱した石に自動散水して発生させる。体温や血圧を整えるための「外気浴室」も整備した。

 投資額は約2億3千万円で、宿泊施設の高付加価値化などを支援する国の補助金を活用。昨年11月から休業し工事を進めていた。

 温泉浴場は従来、宿泊客の利用を優先。宿泊客が少ない日や食事などで入浴しない時間帯に限り、日帰り客を受け入れていた。今里肇総支配人は「島に遊びに来ている人や、近隣で温泉のない宿泊施設を利用している人にも使ってもらえれば」と話している。

 営業は午後2時~11時、最終入場は同10時。料金は大人1200円(宿泊客、小豆島と豊島の島民は800円)、小学生600円(同400円)。問い合わせは同ホテル(0879ー62ー5001)。

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