「ありがとう」「お疲れ様」…岡山駅前の噴水がお別れの日 市民に愛され約50年

JR岡山駅前のシンボルとして約半世紀にわたり愛されてきた噴水が31日、稼働を停止しました。

最後に思い出を残そうと週末、子どもから大人まで多くの人が訪れました。

(訪れた人は―)
「(Q.噴水に思い出は?)あります、あります。やっぱり親父とここへ、映画見に来てたりよく来ていたので」

「あるのが普通だったから、クジャクみたいって言いますけど、僕は子どものころからウニみたいって思っていました」

「待ち合わせは基本噴水で、学生の時って(岡山駅の)西口・東口わからない時期とかって、(待ち合わせ)どっち?って言ったら『噴水のある方で』とか目印になっていたので、無くなるのはだいぶ悲しいですね」

(神戸からの観光客は―)
「いま来て感動して、動画撮っていたところだったんですけど、ちょっとショックです……いきなり……(笑)」

JR岡山駅東口広場の「ピーコック噴水」は、山陽新幹線が全線開業した1975年に完成しました。岡山市によると、高さ約5mで羽を広げたクジャクをイメージして作られました。

約半世紀に渡り、市民の憩いの場として、駅前のシンボルとして広く愛されてきた噴水。路面電車の岡山駅前への乗り入れ事業に伴い、撤去されることになりました。

(記者リポート)
「JR岡山駅東口のシンボルとして約半世紀に渡って設置された噴水、稼働停止まで残り15分となりました」

(訪れた人は―)
「活躍してくれてありがとう」

「稼働お疲れさまでした」

「小さいころの思い出があるので、それで子どもたちと一緒にと思って。ありがとう」

噴水は今後、岡山市の環太平洋大学に移設されますが、水は出ない「オブジェ」になるということです。

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