神戸・王子動物園のご長寿パンダ・タンタン亡くなる、28歳

「神戸市立王子動物園」(神戸市中央区)のジャイアントパンダ・タンタン(旦旦・メス)が亡くなったと、同園が4月1日に発表した。

2006年、当時11歳のタンタン。短い手足がキュート! 写真提供/神戸市立王子動物園

上品に座る様子から「神戸のお嬢さま」の愛称で多くの人に愛されているタンタン。2020年7月に故郷・中国への帰国が決定していたものの、コロナ禍に加えて自身の心臓疾患が見つかり、帰国は延期となっていた。

同園公式サイトで4月1日、「当園の#ジャイアントパンダ「#タンタン」(メス・28歳)が、2024年3月31日(日曜)午後11時56分に死亡しましたので、ここに謹んでお知らせいたします」と発表された。

2021年3月、「タンタン」は定期検査の中で加齢等による心臓疾患が判明。以後、日中双方は迅速に専門家チームを立ち上げ、連携して診断や治療を行うとともに、全力を上げてその看護にあたり「タンタン」の病状は一定の改善を見せたというが、2024年3月に病状が進行し、3月31日、心肺停止となり蘇生措置をおこなったが、そのまま亡くなったという。

この訃報にSNSでは「癒しをありがとう。天国でゆっくりしてね」「長い間ありがとう!」「タンタン、おつかれさまでした」「安らかに眠ってね」との投稿が相次ぎ、「タンタン」がトレンド上位に。「エイプリルフールの嘘だといって・・・」と、悲しむ声も見られた。

1995(平成7)年9月16日に中国四川省で誕生したタンタン。28歳(中国の数え年29歳)のジャイアントパンダは、中国の専門家によると、人間の100歳近くの高齢者に相当するという。

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