「マジで運悪いな」山本由伸、本拠地での快投も球団も驚く「もっとも異常なこと」で試合中断に集まる同情

本拠地での初登板に臨んだ山本由伸(写真・AP/アフロ)

3月31日(日本時間)、ドジャースの山本由伸が本拠地ドジャースタジアムでのカージナルス戦に先発。初回はいきなり3者連続三振に切って取るなど、最高のスタートを切った。

韓国で開催されたパドレスとの開幕2戦めでは、1回5失点とホロ苦デビューだった山本。今回の山本の快投に、Xでは「山本由伸」がトレンド1位に。《最幸の最高の立ち上がり!さすが日本のエース!修正能力たかすぎ》など絶賛する声が多く上がっていた。

だが、この日はあいにくの雨天。3回ごろから雨が強くなり、4回にはボールも見えづらくなるほどに。ドジャースタジアムは傘や応援ボードの持ち込みは禁止。雨具を何重にも被り、強まる雨に対応する人もいたが、我慢できず席を立つ人も出てきた。この日の来場者は4万5019人。スタンドを埋め尽くしていたドジャースファンだったが、空席が目立つようになる。

山本は4回を3つの内野ゴロで三者凡退にとったものの、4回終了後に、雨のため試合は中断。グラウンドにはシートがかけられた。

雨が少ないロサンゼルスで、雨天中断は極めて珍しい。米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は、自身のXに、《2015年4月7日以来初めて、ドジャー・スタジアムで雨天中断となった》と書き込んだ。ドジャース公式ブログ「ドジャーインサイダー」公式Xでも《ドジャースタジアムでもっとも異常なことが起こった――グラウンドクルーがフィールド上に防水シートを持ってくる。雨天中断に突入だ》と伝えた。

結局、中断は35分間におよび、山本は5回も無失点に抑えたものの、そこで降板。裏の攻撃でチームは得点し、山本に勝利投手の権利が舞い込んだが、チームは延長の末に5-6で敗れ、山本の初勝利はお預けとなった。

SNSでは、ドジャースタジアムでの雨天中断が9年ぶりとなることに驚きの声があがっている。

《ドジャースタジアムでの雨天中断が9年ぶりってのも凄いな 中断中に裏で投げてたみたいだから、それも加味して五回の球数も少ない段階で降板だったんだろうし、普通に6回まで投げてたらまた試合展開も違ったんだろうけどね 雨に泣いたドジャース》

《山本も本拠地デビューで9年ぶりの雨天中断とかマジで運悪いなw》

一方で、SNSではこんな声も。

《雨天中断はLAでは珍事らしいが、珍しく湿度が高かったためボールが滑らず、山本由伸投手の好投につながった可能性があるかもしれないね》

山本は5回で68球を投げ、2安打5奪三振、無失点と好投。日本で「沢村賞」を3年連続で受賞した実力を見せつけた。惜しくも初勝利とはならなかったが、次回登板では、快晴下の快投に期待したいものだ。

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