<ゾッとした話>山にある【心霊スポット】の空き家で肝試し → その晩、家に帰れなくなって──!?

あなたは心霊現象を体験したことがありますか? 今回は幽霊を信じていなかった筆者が、実際に目の当たりにした恐怖体験をご紹介します。

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同僚たちと軽い気持ちで肝試しへ

10年ほど前の話です。私には仲の良い同僚が3人いて、休日によく4人で出かけていました。

ある日、そのうちの一人A男が「ここ知ってる?」と尋ねてきました。それは、地元で噂の心霊スポット<白い家>でした。

<白い家>は田舎の山奥に存在する空き家。そこには幼い子供が閉じ込められ、後に死亡したという噂が……。

「テレビにも紹介されたんだって! 一回、行ってみようよ!」

私たちは肝試しをするつもりで、<白い家>に向かうことにしました。

そこは不気味な廃墟だった

山道を車で走っていくと、次第に道路はなくなりガタガタ道に。そのまましばらく進み<白い家>が近づいてくると、同僚の一人B子の顔色が真っ青になっていきました。

「ちょっとごめん。吐き気がする」

このとき私たちはただの車酔いだと思ったのですが、今思えば違ったのかもしれません。

ついに<白い家>に到着した私たち。そこは落書きだらけの薄暗い廃墟でした。バリバリに割れた窓に、不気味な鉄格子。おどろおどろしい雰囲気に、私は寒気が止まりませんでした。

車を降り、家の中に入ると一瞬ヒヤッとした感じが……。

「もうここでやめておこう」

居てもたってもいられなくなった私がこう言うと、同僚たちも深く頷きました。

その帰り、災難に見舞われる

「まじ怖かったわー! さすが有名な心霊スポットだ!」

同僚の一人C男が運転しながら笑いました。

「私はもう行きたくないな。なんだか異様な雰囲気だったし。変なのに取り憑かれそう」

「大丈夫っしょ。幽霊なんて存在しないって!」

私たちはこんな会話をしながら家路に向かっていました。その時、突然ザァーっと大雨が降りだしたのです。

「早く帰ろう!」

C男は急いで車を走らせました。しかし、しばらくすると「この先、大雨のため通行止め」の看板が。すでに山中は真っ暗で身動きが取れず、携帯電話の電波も圏外です。

「うそでしょ……帰れないの?」

結局、私たちは4人で一晩車中泊をすることに。「このまま遭難してしまうのではないか」という恐怖感でいっぱいになった私たちは、互いに身を寄せ合いその場をしのぎました。

まさに絶体絶命でしたが、翌日に通行止めが解除され、なんとか帰宅。<白い家>の近くで突然具合が悪くなったり、大雨が振り出したり……一連の出来事は心霊現象だったのかもしれません。

私は相当怖い思いをしたので、心霊スポットはもう懲り懲りです。どうしても肝試しをしたいと思っている方は、くれぐれも気をつけてくださいね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる

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