「他ではできない」閉鎖に理解も…本音こぼれる JR東静岡駅北口のローラースポーツパーク 静岡市「意見聞き一緒に考える」

JR東静岡駅北口に静岡市が計画するアリーナ整備をめぐり、2017年から暫定的に運営されていたローラースポーツパークの閉鎖方針に関する説明会が開かれました。利用者からは存続を希望する声が聞かれました。

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JR東静岡駅の北口のローラースポーツパーク「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」です。オリンピック競技にもなっている、スケートボードや自転車でスゴ技を繰りだすBMXなど、3月最後の週末も多くの人がテクニックを磨いていました。

このパークをめぐり、閉鎖までの期間が見えてきました。

<静岡市の担当者>
「現在のローラースポーツパークの運営については令和7年9月までを予定しております」

パークがあるJR東静岡駅北口の土地は、静岡市がコンサートなどで利用できる最大1万人規模のアリーナの建設を計画していて、2030年の開業をめざしています。

3月30日、利用者を対象に開いた説明会で静岡市は、土地の発掘調査をするため、パークを2025年9月末に閉鎖する方針を伝えましたが、利用者からは継続を望む意見が出ました。

<利用者>
「これってこの施設がなくなったら、9月に終わりました。10月から1週間とか期間をあけて、別の場所でできる?そうでないとやめてしまう人が多いのではないか」

<静岡市の担当者>
「市としてもできるだけシームレスに切れ間なくやりたい」

パークは、東京オリンピックの影響で年間3万人近くが利用することもありました。ただ、当初から「暫定利用」の前置きがあったことで、利用者も閉鎖に理解を示しつつも本音がこぼれます。

<4年前にスケートボードを始めた利用者>
「ここでやっとできた技もあるから、ほかのとこではできなくなってしまうこともあるから、嫌」

<静岡県インラインスケート協会 小林賢太郎さん>
「説明会でもアリーナのスケジュールが出てきている一方で、こちらの代替施設に関しては何らスケジュールが出てきていない。市の業務でもここのことは二の次なのかなと思わざるを得ない」

市は、代替施設の建設を検討していますが、場所や時期は未定です。

<静岡市 鈴木豪総合政策局次長>
「全く同じものをどこか別のところにできるかというと(財源や土地の選定など)色々な事情がある。そこを利用者の意見を聞きながら一緒に考えていくことが大事だと思う」

市は、4月末以降に、新たな施設の建設に向けた具体的なスケジュールを示したいとしています。

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