ハバナ症候群をロシアと関連付けた報道、「根拠ない」と報道官

[モスクワ 1日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は1日、世界各地で米外交官らが原因不明の体調不良に見舞われている「ハバナ症候群」とロシアの関連を指摘した調査報道を「根拠のない言いがかり」と指摘した。

ロシアに特化した調査報道サイト「インサイダー」は、ハバナ症候群がロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が使っていた「エネルギー兵器」に関連している可能性があると報じた。

ペスコフ報道官は「これは新しい話題ではない。いわゆる『ハバナ症候群』は、何年もの間、報道で誇張され、当初からロシアへの非難と結びつけられていた」とした上で「しかし、この根拠のない告発について説得力のある証拠を発表したり、表明した者はどこにもいない。従って、これは全てメディアによる根拠のない言いがかり以外の何ものでもない」と述べた。

© ロイター