救急車呼ぶ前に 安心電話相談が開設

とちぎテレビ

夜間や休日に、救急車を呼ぶか迷った際、電話で助言を受けられるサービスが4月1日からスタートします。

医療機関の診療時間外に、急なけがや体調不良で救急車を呼ぶか迷った際に看護師に助言を受けることができるサービス「とちまる救急安心電話相談」がスタートしました。

傷病者が「♯7119」に電話をかけ、電話口の看護師に症状などを説明すると、緊急性が高い場合はそのまま救急につなぎ、そうでない場合には、手当の方法や適切な受診のタイミングなどのアドバイスが受けられます。栃木県では3月まで、別の番号で電話相談を受け付けていましたが、対応時間が短いことが課題でした。

「とちまる救急安心電話相談」では、対応時間が延長されて実質24時間になり、電話を受けた看護師でも判断に迷う場合には、医師に電話をつなぐようにするなど体制が強化されました。

おおむね15歳未満の子どもに関する相談はこれまで通りの電話番号「♯8000」ですが、こちらも同じく対応時間が延長されます。

県によりますと県内の救急車の出動件数は増加傾向で、2022年度は9万1484件と過去最多を更新しました。

119番通報から病院へ搬送するまでの時間も年々伸びていて、2022年度の平均は48・2分で、10年前から8分ほど伸びています。

夜間や休日も電話相談ができれば、病院に行けない不安から救急車を呼ぶ人が減り、本当に必要な人に適切な治療が行き届きます。

2022年度に寄せられた電話相談のうち、実際に救急車を呼んだのは3・8%でした。また、同じ年に救急搬送された人のうち、本来救急車を呼ぶほどの症状ではなかった人は8割を超えていたということで、電話相談を利用して適切な対応を知る大切さがうかがえます。

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