国内最高齢、神戸・王子動物園のパンダ「タンタン」死ぬ...園長「太陽みたいな存在」 ネット悲しみ「涙が止まらない」「忘れないよ」

神戸市の王子動物園で飼育されていたメスのジャイアントパンダ・タンタン(旦旦)が2024年3月31日に死んだと神戸市が4月1日に発表した。国内最高齢だった。

「神戸のお嬢様のタンタン 飼育員さんの愛情を沢山受けて虹の橋を渡るのね」

王子動物園によると、3月31日、タンタンは心肺停止となり蘇生措置が施されたが、23時56分に死亡が確認された。飼育担当者が呼吸していないのを発見したという。21年3月、タンタンは定期検査の中で加齢等による心臓疾患が判明しており、22年3月から一般公開は中止していた。

4月1日の会見での説明によると、タンタンは23年秋ごろから固形の餌を受け付けなくなり、液体に切り換えていた。心臓疾患の薬をその中に混ぜて服用させたが、3月13日以降はそれも飲まず、最近はほぼ寝たきりだった。

タンタンは1995年に中国・四川省で生まれ、2000年に王子動物園に貸し出された。生まれた年に起きた阪神大震災で傷ついた多くの神戸市民に勇気や希望を与え続けた。

会見で加古裕二郎園長は「見た人みんなを笑顔にさせてくれる、太陽みたいな存在でした。愛してくださった全ての方に心から感謝申し上げます」と話した。

タンタンの訃報にXでは次のような声があがっている。

「神戸のお嬢様のタンタン 飼育員さんの愛情を沢山受けて虹の橋を渡るのね」
「ぽてぽてのお腹と短い足で歩く姿が愛おしくて鮮明に覚えています」
「涙が止まらない」
「頑張ってくれたタンタン 忘れないよ」

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