厳しい経営が続くJR北海道。2025年4月をめどに運賃を平均8%値上げする方針を明らかにしました。一方で北海道内を周遊する豪華観光列車のイメージも公開。こちらは期待が高まります。晴れの入社式、社長が語ったのは、厳しい経営状況でした。「当社を取り巻く環境については、人口減少、高速道路網の進展、激甚化する自然災害などによってなかなか厳しい環境にあります」(JR北海道 綿貫泰之社長)
辞令を受ける新入社員
JR北海道の綿貫社長はそのうえで、ともに未来を築いていこうと呼びかけました。「北海道の人々の生活に鉄道は欠かせない。自分も支える一員になりたい」(JR北海道の新入社員)その未来を開くための計画をJRは午後、明らかにしました。「ご利用の皆さんにも一部負担をお願いしたい。2025年度の4月、改定率は8%」(JR北海道 綿貫泰之社長)綿貫社長が示したのは値上げの方針でした。対象は、北海道の全路線で、値上げ幅は平均で8%ほど。2025年4月からの実施に向け国に申請する方針です。
北海道の全路線で値上げ幅は平均で8%ほど
8%となると札幌・新千歳空港間の快速エアポートは単純計算で1150円から1240円ほどになります。修繕のための資材の高騰や人材確保のための待遇改善が理由で、年間約37億円の増収を見込んでいます。一方で明るい話題も。
新たな観光列車「赤い星」と「青い星」 提供:JR北海道
北海道を周遊する新たな観光列車「赤い星」と「青い星」のイメージを公開。豪華な内装が特徴で、JR九州の観光列車「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治さんがデザイン。厳しい経営が続くJR北海道の収益拡大を図ります。2つの星が厳しい経営が続くJRを救うのでしょうか。JRは2025年度の経営黒字化を目指します。