青森県のスーパーで、見たことも聞いたこともない「謎のお菓子」が売られていた......そんな目撃情報が投稿され、X上で注目を集めている。
一体どんなお菓子なのか。実物の写真が、こちらだ。
「ゴボー」――そう、「ゴボー」である。名前からはどんなお菓子なのか全く想像がつかない。
青森市在住のXユーザー・あおしま(@aoshimadayo)さんが2024年3月30日に投稿した写真に写っているのは、分厚く斜め切りにしたキュウリのような形をした、けばけばしい緑色の物体に、白いツブツブがくっついている食べ物。
きっとこれが「ゴボー」なのだろうが......やっぱり何なのかよくわからない。
「ゴボー」とは一体どういうお菓子なのか。どんな味がするのか。なぜこんな名前なのか。
見た目も名前もインパクト絶大なお菓子に、X上ではこんな声が寄せられている。
「POPの情報量が少な過ぎる...!」
「毒々しい色合いでパッと見、外国のお菓子かと思った」
「ポイズンサラミって感じ」
謎だらけのお菓子の正体に迫るため、Jタウンネット記者は4月1日、まずは発見者のあおしまさんに話を聞いた。
「お茶請けによさそうです」
あおしまさんが「ゴボー」を見つけたのは、青森県のローカルスーパー「マエダ」の本店(むつ市)。食料品を購入するために店内を歩いていたところ、異様なほどの緑色が目についたのだという。
「初めて見る得体の知れない食べ物に興味が湧き、足が止まりました。味も匂いも食感も想像がつかず、『これは実際に食べてみないと気になって仕方がない』と思い購入しました」(あおしまさん)
その後実食したところ、口当たりは「ネチィッ」としており、周りの白いツブツブの主張が大きかったそうだ。
ただ、食感こそ不思議だったものの、味については「きなこっぽく甘くてお茶請けによさそうです」と感想を語った。
味についてはわかったが、結局このお菓子は何なのだろうか? 1日、記者は事情を知る地元住民から話を聞くことができた。
「(製造元である青森県野辺地町の岡田製菓によると)ゴボーは、五家宝を食べやすいように細長くしてカットした商品ということでした」(地元住民)
「五家宝」は、もち米を加工したものにきなこで味付けをして円筒状に成形した、埼玉県熊谷市の代表的なお菓子だ。同市公式サイトによると、草加市の煎餅、川越市の芋菓子と共に「埼玉三大銘菓」の1つに数えられている。
つまり「ゴボー」は、ややサイケデリックだが、細めの五家宝というわけ。
商品名の由来はシンプルで、「ごぼうのように細長いから」とのことだ。