自衛隊の弾薬庫計画 防衛省、適地調査へ4月上旬にも入札公告 鹿児島・さつま町

〈資料写真〉弾薬庫整備に向けた適地調査が予定されている中岳(中央)=さつま町永野

 防衛省が鹿児島県さつま町で整備を検討している弾薬庫(火薬庫)に関し、九州防衛局は1日、同町中岳周辺(永野、中津川)の地形測量や地盤の強さを確認するボーリングなどの適地調査について4月上旬にも入札公告すると発表した。6月にも契約を結ぶ見込み。

 九州防衛局によると、保安距離の確保を調べる配置検討は4月下旬~5月上旬、動植物の生息状況や大気質を把握する環境現況調査は6月ごろの入札公告を予定。環境調査では水源への影響把握も検討している。

 防衛省は2024年度当初予算案に2年分の調査費として10億円を計上した。中岳は標高654メートル。調査範囲は2~3キロ四方、数百ヘクタールの山林。防衛省は3月に適地調査の住民説明会を開き、丁寧な説明を求める声が相次いだ。

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