イスラエル首相、アルジャジーラ支局閉鎖の方針表明 国会は法案可決

[エルサレム/ドーハ 1日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は1日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が続く間、カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」の国内支局を閉鎖する方針を示した。

与党リクードの声明によると、ネタニヤフ首相は「法律に定められた手順に従い、アルジャジーラ閉鎖に向けて直ちに行動を起こす」と述べた。

イスラエル国会は国家安全保障への脅威と見なされる海外メディアのイスラエル支局一時閉鎖を認める法案を1日に承認した。法案はネタニヤフ首相と安全保障内閣による45日間の支局閉鎖を認めている。閉鎖期間は更新可能で、7月末まで、あるいはパレスチナ自治区ガザでの大規模な軍事作戦が終了するまで施行されることになる。

アルジャジーラはイスラエルの措置を「エスカレーション」とし、同局を「沈黙させるための一連の組織的な攻撃の一環だ」と述べた。

アルジャジーラがイスラエルの安全保障を損ねているという指摘については、記者を危険にさらす「危険でばかげたうそ」と一蹴した。

米国は報道の自由を維持することが極めて重要だと懸念を表明。ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「事実ならこうした動きは憂慮すべきだ」と述べた。

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