鹿児島県警奄美警察署にこの春赴任してきた署員29人は1日、奄美市名瀬の奄美観光ハブセンターで、毒蛇ハブの生態や撃退法を学んだ。
センターの本山栄隆さん(69)が「ハブは紫外線に弱い。気温が上がり、雨が多い5、6月に最も活動が活発になる」と説明。全長155センチの生きたハブを持って回り、署員に触らせた。見つけたら長い棒で首付近をたたき、弱らせた後に頭を打つよう教えた。
座学後、若手2人が捕獲棒や竹棒を使い、ハブ退治に挑んだ。屋仁川交番の薄窪里佳巡査(19)は「冷静に落ちついて対処できた。自分がちゃんと捕獲できなければ、住民を守れない」と語った。同署には昨年、捕獲要請が約20件寄せられた。