環境省元所長、無免許運転7カ月…公務や通勤で運転「失効気付かなかった」

 環境省奄美群島国立公園管理事務所(鹿児島県大和村)の元所長(60)が、運転免許が失効したまま無免許で公用車を運転し、物損事故を起こしていたことが1日、関係者の話で分かった。

 元所長は昨年11月2日昼ごろ、宇検村の駐車場で、公用車をバックさせた際、止めてあった軽自動車の前部に接触させた。車には誰も乗っていなかった。警察から事情を聞かれた際、無免許運転が発覚した。

 免許期限は昨年3月26日。約7カ月、公務や通勤で無免許運転していた。2020年に奄美大島に赴任して免許証の住所を変更せず、更新時期を知らせる案内が届かなかったという。

 元所長は「転居した際に手続きを怠り、失効しているのに気付かなかった。大変申し訳ない」と話した。上部組織の同省沖縄奄美自然環境事務所(那覇市)所長から口頭注意を受けた。

 同事務所は事故を受け、管内計8カ所の職員約60人に運転免許証の有効期限を確認。安全運転の徹底など再発防止を呼びかけた。

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