UPS、米郵便公社の航空貨物委託先に フェデックス契約解消で

[1日 ロイター] - 米物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は1日、米郵便公社(USPS)の航空貨物輸送の主要委託先に決まったと発表した。20年超にわたって受託していた競合の米フェデックスは、USPSとの契約解消を発表した。

今回のUPSの金銭面での契約条件は明らかにされていないが、UPSは得られるものは「大きい」契約だとコメントした。

フェデックスの航空輸送部門でUSPSは最大の顧客だった。だが、手紙と小包の輸送手段を航空機からより経済的なトラック配送に移行している中で、支払金額は減少していた。

フェデックスは9月29日に期限を迎える現行契約の条件が改善されない場合、手を引く用意があると表明していた。

今回の動きは、既に業界全体の需要低迷と労働組合所属のパイロットとの交渉を抱えているフェデックスにとって一時的な事業後退になるとみられる。

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