花見弁当販売へ 能登鹿島駅近くの農家民宿 のと鉄道全線再開心待ち

花見弁当を紹介する藤本さん=穴水町曽福

 「能登さくら駅」の愛称で知られるのと鉄道能登鹿島駅近くの農家民宿「龍屋(たつや)」(穴水町曽福)は、全線で運行が再開される6日に合わせ、花見弁当を販売する。海に浮かべたボードに立ってパドルでこぐ「SUP(サップ)」を使って海上から花見を楽しむイベントも実施する。

 花見弁当には、塩漬けした桜の花びらを入れて炊いた穴水産の米「ノトヒカリ」のおにぎり、奥能登産原木シイタケの特秀品「のとてまり」の炒め物、アジのフライなどを入れる。1個千円。14日まで販売する。

 サップの体験では、6日に駅の沖合までこぎ、桜を眺めながら乾杯したり、列車が通過する際に万歳したりする。民宿の藤本陽子さん(46)は「少しでも明るい気持ちになってほしい」と話した。

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