現地時間3月31日、プレミアリーグ第30節が行われ、3か月ぶりの復帰出場となったアーセナルDF冨安健洋の“世界レベルの守備”が脚光を浴びている。
首位のアーセナルが、勝点1差の3位マンチェスター・シティの敵地に乗り込んだ大一番。互いにチャンスを作りながらもゴールを奪えない展開が続いた中、後半21分に冨安は最初の交代でピッチに送り込まれ、左サイドバックの位置に入った。
アジアカップ参戦後、ふくらはぎ負傷による離脱で昨年12月31日のフルアム戦以来、ちょうど3か月ぶりの出場となった冨安に与えられたミッションは、5分前に投入された現在世界最高のドリブラーの1人と評されるジェレミー・ドクを封じることだった。試合勘の問題からかミスもあった冨安だが、圧巻のシーンが後半アディショナルタイムにあった。
ホームで勝利が欲しいマンチェスター・シティが猛攻を続ける中、ボールは右サイドのドクへ。対峙したのは冨安。バイタルエリアから1対1の場面で、ドクがドリブルで仕掛けようとするも、冨安が完璧なディフェンスでボールを奪取。相手がスピードに乗ろうとする前に自ら仕掛け、長い足と強靭な肉体を利用して見事にボールを奪い切ったのだ。
■「ドクvs冨安はアツすぎる」
このシーンには、試合を中継したSPOTVで解説を務めた林陵平氏も思わず「素晴らしい!」と褒め称え、実況の下田恒幸氏は「ドクはスピードを上げることもできませんでした」と唸った。そしてSNS上には次のようなコメントが寄せられた。
「ドクvs冨安はアツすぎる」
「ドクにスピードを上げることさえさせない我らが冨安」
「冨安がドク止めた場面は気持ち良かった‼︎」
「まだまだ本調子じゃないかもだけど、アディショナルのドクとの1対1をちゃんと奪い切るのが感動レベル!」
「冨安はドクを一発仕留めたのは好印象ですね。今後もやってくれるでしょう」
高い能力を認められながらも負傷を繰り返し、今季出場14試合に止まっている冨安だが、大一番での復帰で及第点のパフォーマンスを披露した。試合は0-0の引き分けに終わり、首位の座をリヴァプールに明け渡したアーセナルだが、ここから残り9試合の中で冨安が出番を増やし、優勝に貢献することが期待されている。