吉岡里帆ら所属のエー・チーム休業、フィットは破産 共通項は「社内のゴタゴタ」

吉岡里帆の所属事務所は休業を発表

女優の吉岡里帆(31)らが所属していた芸能事務所エー・チームが1日、芸能関係の業務を休業すると発表した。他の事務所では、タレントの壇蜜(43)らが所属していたフィットが破産手続きを開始したばかり。両社とも設立30年弱で人気タレントを抱えたが、業務にピリオドを打った。共通するのは社内のゴタゴタだった。

吉岡らが所属していたエー・チームは1日、声明で「諸般の事情によりこの春から新規の芸能関係業務を休業することと致しました」と発表した。吉岡らの処遇については「それぞれの道で活動を続けてまいります」と報告。芸能関係を休業するだけで「会社は存続します」と補足した。設立28年で節目を迎えた。

同社では看板俳優だった伊藤英明(48)が2022年3月、女優の松本まりか(39)が今年1月、それぞれ他事務所に移籍するなどしていた。

芸能事務所を巡っては、壇蜜らが所属していたフィットが3月22日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたばかり。負債は調査中。壇蜜は同月27日放送の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」で、事務所が「吹っ飛んだ」と表現し、同月31日のフラッシュの取材には、ギャラ未払いがあると明かしている。

同社にはタレントの杉原杏璃(41)らもいた。設立29年で閉鎖される。

芸能界ではタレントが事務所を退所し、個人事務所で活動するのがトレンド。事務所は、所属タレントと分け合うギャラが収益の柱で、退所は相当痛手だ。

今春では俳優の佐々木蔵之介、佐藤隆太がケイファクトリーを、女優の黒木華がパパドゥを、多部未華子がヒラタインターナショナルをそれぞれ退所している。

業務にピリオドを打ったエー・チームとフィットに共通するのは、社内のゴタゴタだ。

他の芸能事務所幹部の話。

「エー・チームはカリスマだった創業者が18年に亡くなり、事務所としての営業力が落ちたといわれました。昨年には豪腕で知られたスタッフら複数の幹部が辞めました。フィットでは21年、業界に顔が利くスタッフら複数の幹部らが辞めています。事務所の機能が難しくなり、空中分解といっていいでしょう」

エー・チーム、フィットのマネジャーらスタッフはどうなるのか。

「事務所が閉鎖された場合、マネジャーはタレントと同じ事務所に移籍するケースが多いです。エー・チーム、フィットのマネジャーもそうなるでしょう」(前出幹部)

芸能事務所も過渡期を迎えている。

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