SixTONES 京本大我、ウブでポンコツな“渋谷くん”に共感 「俺を題材にしているのかな?」

園児のお迎えに来たのは、今をときめく若手イケメン俳優だったーー。妹に過保護で恋を知らないイケメン俳優と、仕事一直線なマジメ保育士が織りなす“うぶキュンラブコメディ”『お迎え渋谷くん』(カンテレ・フジテレビ系)が、4月2日にスタートする。

本作で主演を務めるSixTONESの京本大我と、ヒロインの田辺桃子が取材に応じ、作品への想いを語った。

――お二人は今回が初共演ということで、お互いの印象を教えてください。

京本大我(以下、京本):作品を観させていただいて、すごく真摯に向き合ってお芝居をされている方だなという印象がありました。いつかご一緒できたらいいなと思っていたので、こんなに早く共演することができてうれしいです。お会いするのは今日で2回目なのですが、カメラ好きという共通点が見つかって。田辺さんの方がお詳しいので、現場で余裕が出てきたらカメラを教えてもらえたら嬉しいです。ほかにも、好きなドラマが同じだったりとか、共通の知り合いもいたりして。

田辺桃子(以下、田辺):共通点が多いからか、いい意味で初めてという感じがしなかったです。ただ、京本さんは渋谷大海と同じように、ステージ上で輝いているスターという印象があったので、どんな感じになるのかはまったく想像がつかなかったですね。だからこそ、ワクワクしました。

京本:僕はちょっと人見知りなんですけど、田辺さんは……?

田辺:私はまったく。逆に、まわりに人見知りの方が多いので、結構話しかけちゃうタイプで(笑)。

京本:だからかもしれないです。どちらかというと、扉を開けてもらっている感覚で。僕は、相手から来てもらえると、めちゃくちゃ喋れるので!

――それぞれ、演じられる役柄はご自身に似ていますか?

京本:渋谷くんは、仕事はストイックにこなしているけれど、プライベートではウブだったり、ポンコツな部分もあるキャラクターなんです。僕も、抜けているところが多いと指摘されることがあるので、そういう部分は似ているなと思います。あとは、ファッションに疎いところも似ていますね。渋谷くんと同じく、ジャージを着ることも多いし、下駄風サンダルを履くこともあります。恋愛面に関しても、似ているところが多くて(笑)。女性へのアプローチが変な感じになっちゃうところとか。小中学生のときなんかは、連絡先をゲットできただけで「脈アリじゃん!」と思ってしまうタイプだったので。「俺を題材にしているのかな?」と思うくらい、リンクしている部分が多いです。

田辺:私は、喜怒哀楽がはっきりしているところが似ているなと思います。あとは、愛花先生と同じようにポンコツな部分もあって。お仕事でご一緒する方には、「しっかりしてるね」と言っていただけることが多いのですが、実はそういう役をやっているだけなんですよね(笑)。テレビ局の道も覚えられなかったりするので、遠くにいるマネージャーさんに「こっちですよ!」といつも助けてもらっています。

――逆に、違うなと思う部分はありますか?

田辺:愛花先生は恥ずかしがり屋なんですけど、ちゃんと想いをぶつける人なんですよね。そこの芯の強さは、私にはない部分だなと思います。

京本:決定的に違う部分は、パッと出てこないなぁ。今のところ、まるっきり違うところはないなと思っています。なので、撮影をしていくなかで、違いを見つけるのが楽しみです。

――では、お互いの役について魅力的だなと思う部分を教えてください。

京本:愛花先生は、渋谷くん目線じゃなくても素敵に映りますよね。一生懸命で、すべてを背負い込んでしまうところは、渋谷くんからしたら「もっとラクにしていいんだよ」と思う部分なんですけど。「みんなを幸せに」という考え方は素敵だし、そういう姿に渋谷くんは惹かれていくんだろうなって。

田辺:渋谷くんは、少し勘違いされるところもあるけど、実はすごく純粋で。「こんなことでときめいてくれるんだ」とか、すごく些細なことにも幸せを感じる部分が愛らしいなと思います。

――原作漫画で好きなシーンはありますか?

田辺:渋谷さんが落ち込んだとき、頭の上に雨雲がやってくるのがすごく好きです。あとは、キャラクターの縁に描かれている擬音も好きです。原作者の蜜野(まこと)先生ならではの言葉っていうか。すごくかわいいので、自分なりに動きや表情で表現できたらいいなと思っています。

京本:僕は、愛花さんの天然さが浮き彫りになるシーンが好きです。クスッとくる部分がたくさんあるので、「これ、ドラマでやれたら面白いな」とワクワクしています。

――台本を読んで、「確かにこれはキュンとする!」と思ったシーンがあれば教えてください。

京本:僕は、恋愛漫画をたくさん読んできたわけではないので、衝撃的なシーンの連続でした。渋谷くんが愛花先生を持ち上げるシーンとか。普段の生活では、なかなかないじゃないですか。でも、そういうところがみなさんにときめいていただける要素だと思うので、いかにサラッとやるか。この間、練習もしたんですよ。

田辺:持ち上げる練習をスタッフの皆さんと(笑)。

京本:大人同士ですからね。「持ち上げられるのか?」っていう。でも、まあいけましたね!

田辺:私はちょっぴりヒヤヒヤしました(笑)。

京本:なるべく原作に忠実に再現したいという気持ちがあるので、恥ずかしいとかいう感情は捨てていきます。この作品を通して胸キュンを学んで、SixTONESのライブのファンサービスで投げチューとかできるようになりたいですね。今は、まったくできていないんで。いつかできるように!

――それぞれ、俳優と保育士を演じると聞いたときはどう思われましたか?

京本:ちょっと脱線しますけど、最初は保育士役って聞いていたんです。

田辺:えっ、愛花先生役!?

京本:そうそう。車のなかでマネージャーさんに「ドラマ、保育士役です」って言われて。僕も、「それはいいっすね。保育士役、やってみたいっす」みたいに返して。で、台本をもらったら俳優役だったので、二重でびっくりしました。でも、俳優役もなかなか演じることはないし、しかも保育園で繰り広げられるということで。演じていく上での糧になるなと思いました。

田辺:私は、保育園に関するニュースなどを見ていたので、保育士の方が受け持つ仕事の量って、想像しているよりもハードなんだろうなと思っていました。なので、お話をいただいたとき、現実問題ともリンクさせながら演じられたらいいなと思いました。

――舞台が保育園ということで、お子さんもたくさん登場されると思います。どんな現場にしていきたいですか?

京本:小さい子が多いと、スタッフの方は大変なこともあると思うので、締めるところは締めてみたいなことができればいいですけど。僕も一緒になって遊んじゃうタイプなんで……。そこは、心配だなと思いつつ。ただ、子どもたちに喜んでもらえる差し入れも考えているので、そういった部分でケアをしていけたらいいなと思っています。妹役の(諸林)めいちゃんとは、すでにお会いしているんですけどめちゃくちゃかわいくて。心を開いたらもっと話してくれそうなので、頑張りたいです。

――なにか、秘策はありそうですか?

京本:秘策かぁ。僕は、目線が同じなんですよね。小さい子とも気が合うし、遊んであげている感がないというか。やるゲームも一緒だったりするので。前に、『エリザベート』というミュージカルに出演したときも、子役の子と仲良くなりすぎて2人でディズニーランドに行っちゃったり。名古屋公演中に、映画『君の名は。』を2回も一緒に観に行ったこともありました。

田辺:私も同じ目線で話しちゃって、誰が先生だか分からなくなっちゃいそう(笑)。でも、保育園の先生の気持ちを勉強しながら。遊ぶときは遊んで、しっかりやるときはやる。メリハリをつけられるように導ければいいなと思います。

――では、ご自身が渋谷くんと愛花先生に恋のアドバイスをするとしたら、どんな言葉を送りますか?

京本:あっ、渋谷くんと唯一違うところありました。ウルウルしすぎなところ!

田辺:確かに(笑)。

京本:そういうところは、ね。「もっとしっかりしたほうがいいんじゃないかな?」って。いくらなんでも……って。ただ、あれをかわいいと思ってくれる人もいると思うから、そのギャップをどう使っていくのか。

田辺:リアルなダメ出し(笑)。愛花は、真面目が故に自分を後回しにして考えることが多くて。好きって言われたときも「まさか自分が……」「自分なわけない!」って負の感情が強すぎるんです。恋愛になるとネガティブになっちゃうので、「素直に受け取りなよ」と声をかけてあげたいです。

――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします。

京本:僕は、原作を読んでこの物語のファンになりました。人間関係や恋愛模様などが繊細に描かれている作品です。クスッとくる部分や2人の鈍感な掛け合いも見どころのひとつなので、みなさんの癒しになれたらいいなと思っています。

田辺:原作を読んで、心が浄化された気持ちをそのままドラマ版で観ている方にお届けできたらいいなと思っています。コミカルな部分もありつつ、人と人との心が触れ合う瞬間のハートフルな部分もありつつ。疲れて帰ってきた夜に心が浄化されて、明日から頑張るぞって思ってもらえる作品になるように頑張るので、楽しみにしていただきたいです。

(文=菜本かな)

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