トゥヘルは今すぐ去るべき? バイエルンOBが“今季限り”に問題提起!後任に大物推薦「私はモウリーニョを考えている」

元ドイツ代表のディートマー・ハマン氏が、古巣バイエルン・ミュンヘンを率いるトーマス・トゥヘル監督の“猶予期間”に問題提起した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

ブンデスリーガ11連覇中のバイエルンは、屈辱の公式戦3連敗を喫するなど、調子がいまひとつ上がらず。対照的に絶好調の首位レバークーゼンに勝点差を広げられ、クラブは2月に双方合意のもとでトゥヘル監督との契約を今季限りで終了すると発表した。

ただ、そのアナウンスも劇薬とはならず。3月30日のドルトムント戦で0-2の完敗を喫し、レバークーゼンに13ポイント差をつけられた際、トゥヘル監督は「ブンデスリーガのシーズンは決まったか?」と問われ、「ああ、もちろん」と回答。「レバークーゼン、おめでとう」と白旗を上げた。

もはやドイツ国内でのモチベーションはなくなり、準々決勝でアーセナルと相まみえるチャンピオンズリーグが唯一の希望となるなか、ハマン氏は「クラブにとって何がベストなのかを考えなければならない」と語った。

【動画】ホームでの伝統の一戦で完敗…バイエルンの失点シーン
「ヨーロッパでベスト8に入るチームだ。自分たちができるプレーをすれば、アーセナル相手に勝ち進むチャンスは十分にある。アーセナルは良いチームだが、このレベルではまだ経験が浅い。とはいえ、対戦にあたり、これが最善のセットアップなのか考える必要がある。経営陣は現体制でリーグ戦のラストスパート、チャンピオンズリーグに臨むべきか自問自答しなければならない」

リバプールやマンチェスター・シティでもプレーした50歳はそのうえで、「残り数週間、新しい監督の招聘を真剣に考えなければならない」と指摘。後任候補として、ローマの監督を解任された後、ドイツ語を勉強していると報じられた名将、ジョゼ・モウリーニョの名を挙げた。

「市場にはたくさんいる。私はモウリーニョを考えている。モウリーニョについてどう思うかは自由だが、チェルシーでは選手たちは彼を愛していた。プロフェッショナルな観点から傑出した人物だ」

ユリアン・ナーゲルスマン(現ドイツ代表監督)の首を切った昨季に続き、2年連続での途中交代はあるのか。今こうしている間にも、トゥヘル監督のもとで傷口は広がっているという考えもある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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