吉沢亮『PICU』の舞台・北海道でのドクタージェットの運航開始に「作品が力添えとなっているなら、うれしい」

『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』の舞台挨拶・完成披露試写会が3月に行われ、吉沢亮さん、安田顕さん、生田絵梨花さん、中尾明慶さん、菅野莉央さんが登壇しました。

【写真】『PICUスペシャル』について語る吉沢亮、安田顕ら

本作は、2022年に放送された連続ドラマの続編。北海道の丘珠病院PICUを舞台に、“しこちゃん先生”ことかけ出しの小児科医・志子田武四郎が幼い命と向き合う中で、医師として、人間として成長していく姿を描くメディカル・ヒューマンドラマです。

吉沢亮「しこちゃん先生!」の呼びかけで登場!

イベントにはまず吉沢さん以外の出演者がステージに登場。そして、キャストと観客の「しこちゃん先生!」という呼び込みを受けて、吉沢さんが客席後方に姿を見せると、会場には大きな歓声が起こりました。

ステージに上がった吉沢さんは「約1年ぶりに皆さまの前に戻ってくることができてとてもうれしく思っております」と笑顔でコメント。安田さんは「続編というもの(への出演)が数えるくらいしかないものですから、同じキャストの方とまた役として出会えるのはうれしかったですね」と、再会した喜びを語ります。

今作は、前作から1年後の物語。PICUに2人の研修医が入ってきたことで、武四郎は先輩になるのですが、その変化について聞かれると、吉沢さんは「先輩としてはあまり優秀ではないです。連続ドラマを見てくださった方にはしこちゃん先生の成長を感じてもらえたと思うのですが…新たに“先輩”という要素が乗っかり、またダメなところから始まります」と苦笑。

安田さんはそんな武四郎を優しく見守る上司・植野元を演じていますが、「先輩面したり、威張ったりしない、自然体の先輩ですよね」と、武四郎を好意的に見ていたそう。また、「楽屋なんかで吉沢さんは、(研修医役の小林虎之介さんや武田玲奈さんに)優しく声掛けをされていて」というエピソードを披露。吉沢さんは「ありがとうございます!」とうれしそうな表情を見せました。

吉沢さんと安田さんは北海道で行われたロケについても言及。吉沢さんが「めちゃくちゃ寒かったですね。歴史的な大雪が降って、芝居どころじゃなくて」と語ると、安田さんは「そうそう。本当に寒くてねぇ。薄着のまま2人で雪山に登ったんだけど、『こんな薄着で雪山を登る北海道の人はいないだろ!』と(笑)」と、ツッコミ。

続けて「でも、監督が『いい画だ!』とおっしゃるから『そうなんだ…』と思いましたけど」と、納得がいかない様子で語り、会場の笑いを誘いました。

吉沢亮 現場で出たカニ鍋の美味しさにびっくり!

生田さんが演じている武四郎の幼なじみ・涌井桃子は、連続ドラマの際に結婚・妊娠・出産を経験し、今作では子育て中。生田さんは「私自身はどれも経験したことがなくて、桃子の人生がどんどん先にいってしまうので『あぁ、子育て…どうしたもんか』と思っていた」と、当初は困惑したそう。

それでも、「桃子の子と同じ歳くらいのお子さんがいらっしゃるスタッフさんがいたので、子育てのことをいろいろと教えてもらって演じていました」と、役作りについて語りました。

そして、『PICU』の一つの見どころでもある、武四郎、桃子、矢野悠太(高杉真宙)、河本舞(菅野)の幼なじみ4人のシーンの話題になると、生田さんは「吉沢さんが、カニが大好きだということで、前回に引き続き今回もカニが食べられてうれしかったです!」とコメント。すると、吉沢さんが「僕が自分からお願いしているわけじゃないですからね!?」と慌てて訂正する場面も。

また、吉沢さんは「カニ鍋を食べるシーンがあったのですが、その日の夜、友だちとご飯に行く約束をしていて、すごく高級なカニ料理屋さんを予約してもらっていたんです。でも…びっくりしちゃったんですけど、現場のカニのほうが美味しかったです(笑)」と、興奮気味に語ります。「ご飯が毎回美味しい!」と付け加えると、生田さんも「あの食卓に並ぶご飯は、いつも美味しいですよね」と同調しました。

4月からドクタージェットが運航開始のうれしい報告

イベントの終盤には、植野先生のモデルとなった植田育也先生(埼玉県立小児医療センター)からの手紙を紹介。「ドラマのおかげで、この4月より、実際にドクタージェットを運航できるようになりました。成長していくしこちゃん先生に負けないように、現実の世界でももっとたくさんの子どもたちの命を救えるように頑張りたいと思います」といううれしい報告が。

これに安田さんは「常にそばにいてくれるものになるように、ドラマの力だけではなく、皆さん一人ひとりの力が大事ですので、よろしくお願いします」と、さらなる力添えを観客に呼びかけ。

吉沢さんも「ドラマはフィクションなので、ノンフィクションで活動している方々にはかないません。でも、どこかでこの作品が力添えとなっているなら、うれしいです」と喜びを語りました。

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