「高学歴女性が結婚しないのは当たり前」年収1000万円で独身生活を謳歌する京大院卒の女性

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仕事を探すうえで、学歴が武器になることがある。そのため、「学歴が必要か否か」で「必要」と考える人のほうが多いだろう。三重県の50代女性(医療/年収1000万円)も、学歴は必要と考える一人だ。
女性は学生時代に国家資格を複数取得し、手に職をつけ「結婚しないという人生を謳歌しています」と語る。京都大学の大学院を卒業している女性が「自分自身に学歴があってよかったと思う」と語るその理由は、生まれ育った家庭にも一因があるようだ。(文:林加奈)

「結婚って何が楽しいんだろう?と疑問しかありませんでした」

「母親が、収入がないことから父と離婚できず、DVに耐えていました。平成初期だとリベラルを気取る同じ大学の男性も、妻が集めたゴミを出すだけで『家事手伝ってる』アピールし、家事育児は女の仕事というスタンスの人がほどんど」

「子どもが苦手なこともあり、結婚って何が楽しいんだろう?と疑問しかありませんでした。平成初期はそれを言い出しにくい時代でしたから、今はいい時代だと思います」

確かに、昭和の余韻が残る平成初期(1990年代)は、共働き世帯は今ほど多くなく、家事を分担するという価値観も今ほど浸透していなかったように思う。女性は未婚率の増加や少子化の進行についても持論を展開している。

「高学歴な女性ほど結婚しない統計結果がありますが、当たり前ですよ。一人でも自立できる収入や知識がありますから。政府は、壁ドンのやり方なんぞ教えずに、家事育児ができる男性の教育をすればよいのではないかと思います。なんなら男が出産する方法の確立ぐらいしないと、少子化は止まらないと思いますね」

「男が出産」は現実的ではないものの、2022年に内閣府の研究会で提案された恋愛支援には、確かにそう言いたくなる気持ちも分かる。
自分の学歴については率直に「不満はありません」と綴る女性。最後に、どこからが高学歴だと思うか聞くと、

「学歴が高い、の基準は偏差値よりも『俺〇〇卒なんだよね』と学歴マウントを取らなくても自己アピールができる知性があることだと思います」

と、納得の回答を綴っていた。

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