国道8号、南越前町-敦賀市にバイパス整備へ 豪雨や大雪で嶺北・嶺南の交通分断の要因となった区間

土砂崩れで出入り口がふさがれた国道8号のトンネル(上)=2022年8月5日、南越前町大谷

 国土交通省が4月1日発表した2024年度予算の公共事業費配分(箇所付け)で、福井県南越前町大谷と敦賀市元比田を結ぶ国道8号の東側に並行する「大谷防災バイパス」(延長5.1キロ)が事業化された。同区間は大雪や豪雨時に交通障害が発生し、嶺南と嶺北の交通分断につながっていた。24年度は5千万円が配分された。

 県、敦賀市、南越前町が早期整備を求めていた。同区間の国道8号は山沿いにあり、22年8月の豪雨災害では6カ所で土砂が流れ込み、90時間にわたって全面通行止めとなった。その後も10日間の片側通行規制が続いた。細かいカーブが連続することから冬期はトラックなどのスタックが頻発し、バイパスの整備によって道路環境の安定化が期待される。県、敦賀市、南越前町は同市元比田-挙野間の事業化も引き続き求めていく。

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