大谷翔平 移動中に音楽、入場曲も替えるように…真美子夫人と交際後に見せていた“変化”

(写真:Splash/アフロ)

「興奮はしていましたし、1打席目からヒットが出たので安心ではないですけど、結果としてはよかったです」

3月29日(日本時間)、ドジャースの大谷翔平選手(29)が本拠地での開幕戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席で二塁打を放つなど、3打数2安打を記録し、チームの勝利に貢献したことで、会見では安堵の色を見せていた。

「珍しく走塁ミスが出るなど、“一平ショック”の影響はまったくないとは言えませんが、驚異的なメンタルの回復ぶりに現地のファンも歓声をあげていました。チームの選手たちと直接、言葉を交わして積極的に仲間たちと関わる姿勢も、“脱一平”を意識したものだったのでしょう」(スポーツ紙記者)

韓国遠征中に盟友・水原一平(39)が違法賭博によりドジャースから解雇されて1週間。この日の会見では、ロスでのコンディションの変化を聞かれ、大谷はこう答えた。

「体調の管理を含めてちょっと難しいところがあったので、こっち来てから3試合、正直、感覚的によくなかった。結果的にも、そこまではよくなかった。そのなかで今日、いい感覚を1試合目から出せたってのはよかったんじゃないかなと思います」

前出のスポーツ紙記者は言う。

「ロスに戻って“時差ボケや睡眠管理に注意を払っていた”と話していましたから、本拠地の初陣で活躍できたのは真美子さんがしっかりサポートしたからでしょう。11分間の会見中、水原氏についての質問は基本的に認められていませんでしたが、最後に現地紙の記者が『答えない疑問が残っている』と問いかけたところ、大谷選手は『現時点で言えることは全て言いました』と答えていました」

大谷の口座から違法なブックメーカーに、少なくとも450万ドル(約6億8千万円)が送金されていたとされる水原氏の違法賭博。大谷は3月26日の会見で、「僕自身は何かに賭けたりとか、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません」と、自らの関与を全否定していた。現在、日本の国税庁に相当するIRSや、国土安全保障省も水原氏を調査しているという。在米ジャーナリストは言う。

「大谷選手の主張が事実なら、水原氏は『重窃盗罪』で起訴され、3年以下の禁錮刑や罰金が科される可能性があります。連邦捜査となった場合、起訴まで1年以上かかる場合もあります。今回の問題は想像以上に長期化する恐れがあります」

信頼していた盟友に突然裏切られた大谷のショックは計りしれないが、重圧のかかる本拠地開幕戦から早速チームの勝利に貢献できたのは、“家族”の支えがあってこそだったようだ。

この日の観客席には、韓国での試合と同様に真美子さんの姿が。大谷の3種類のユニホームが飾られた“観覧用スイートルーム”には愛犬のデコピンも隣に――。

「真美子さんは代理人のネズ・バレロ氏夫妻とともに笑顔で声援を送っていました。観戦の合間にはデコピンをスマホで撮影するなど、終始和やかな表情でした。球場でデコピンが応援するのは今回が初めてでした。大谷選手はオープン戦含めて13打席連続ノーヒットだったため、真美子さんは応援団の“ルーキー”として連れてきたのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

■ケーキには米粉や豆乳ヨーグルトを

大谷を支える真美子夫人の献身は、“デコピン同伴”観戦だけではなかった。彼女の知人はこう語る。

「人間不信状態に陥ってしまった大谷選手の心身のダメージを癒すため、五感をリフレッシュさせようと思い立ったそうです。

そのため、まずは彼の好きな料理を毎日、作っているそうです。彼女の料理の腕前はプロ級で、大谷選手は彼女のドライカレーを絶賛していましたが、ビーフシチューも得意料理。実業団のバスケ選手時代はチームメートたちに笑顔で振る舞うこともありました」

真美子さんはデザートにもこだわるという。

「リラックスタイムを大切にしているんですね。特に、彼女の作るココアケーキは絶品なんです。大谷選手のために“グルテンフリー”にこだわっているといいます」(前出・知人)

大谷は2~3年前から、肉体改造のため、小麦を原料とする食品を控えるグルテンフリー生活を実践していると報じられている。

「真美子さんは『穂高養生園が考えるやさしいおやつ』というレシピ本で、小麦粉や卵・牛乳を使用しないレシピを研究したそうです。そのため『ココアケーキ』には、米粉や片栗粉、豆乳ヨーグルト、てんさい糖などが使われています」(前出・知人)

真美子さんは大谷の味覚や嗅覚に加え、聴覚でも“サポート”しているという。

「彼女は音楽が大好きで、友人から勧められたはやりのアーティストをよく聴いているそうです。なかでもRADWIMPS、マカロニえんぴつ、あいみょん、BTS、TWICEなどがお気に入りだそう。実業団時代は、試合前に自分の好きな音楽を聴いてテンションを上げるタイプで、いきものがかりの『じょいふる』とかアヴリル・ラヴィーンの『What The Hell』、アリアナ・グランデの『Break Free』が勝負曲だったそうです。カラオケに行くと歌だけでなくタンバリンで場を盛り上げていました。それもあり、大谷選手のために“応援ソングリスト”を作っているようです」(前出・知人)

メジャーリーグ移籍当初はあまり音楽にこだわらなかったという大谷だが、真美子さんと出会って以降、音楽への関心を強く示すようになったという。

「移動中に音楽を聴くことが増えましたね。音質にもこだわっているようで、ヘッドホンは約6万円する高性能のものを愛用。“音楽は自らを奮い立たせる”と感じるようになったといいます」(前出・スポーツ紙記者)

■全国の子供たちにバスケを教えたい

もともと大谷は選手が試合に出場する際の“登場曲”にもあまりこだわっていなかったそうだ。

「日本ハム時代の’15年からエンゼルス時代の’22年まで投手としては同じ登場曲を使っていました。メジャーでも同じ登場曲にした理由は『日本時代と同じルーティンにするため』でした」(前出・スポーツ紙記者)

だが、近年は定期的に登場曲を替えるようになったという。

「大谷選手がさまざまな曲に興味を持ち始めたのは、真美子さんの影響が大きいようです。

洋楽や邦楽問わず、元気になれる曲を集めてプレイリストにして大谷選手に渡していると聞いています。真美子さんの愛情あふれる“応援ソング”なのでしょう」(前出・知人)

さらに真美子夫人は大谷の味覚や聴覚以外にも癒しを与えたいと考えているという。彼女は韓国での開幕シリーズ第2戦後、ドジャース所属選手の夫人たちが集まる「ドジャース夫人会」に参加している。

「“夫人会”はチームの応援や懇親の食事会をはじめとして、定期的にボランティアやチャリティイベントの企画・実行などさまざまな活動を行っていく組織です。今後、真美子さんも積極的に参加していく意向ですが、その中でも彼女には強くやりたいことがあるといいます」(前出・在米ジャーナリスト)

それは、地域の子供たちが参加するチャリティイベントに関わることだという。

「真美子さんはかねて“将来的には全国の子供たちにバスケットボールを教えることが夢”と話していました。彼女は中学生から本格的にバスケを始めました。当時、教わった先生方は結果が出なくても決して怒ることなく、バスケの“楽しさ”を教えてくれたそうです。プロに転向後、引退するまでずっと続けられたのも、そうした優しい恩師が身近にいたおかげだと言っていました。

実際、彼女は実業団時代に普及活動の一環として、集まった子供たちにバスケを教える機会が何度かありました。そうした経験を生かしながら、全米の子供たちにもバスケの楽しさを伝えたいのだと思います。そしてバスケが趣味の大谷選手が、子供たちと一緒にプレーする機会を作れれば、最高の気分転換になるのではないかと考えているようです」(前出の知人)

昨年11月、日本国内の小学校に約6万個のグラブを寄贈した大谷。ここにも真美子さんの影響があったのではないかという。

「これまで大谷選手も野球の普及活動に貢献していましたが、改めて真美子さんの考えを聞いて“スポーツは楽しむもの”と共感したようなのです。大谷選手も“野球少年”の心に戻れたことでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

“真美子セラピー”は、大谷の心にあいた大きな穴を埋められる唯一にして最大の治療法だった――。

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