【ガーデニング】ロマンチックでやさしい印象の「ピンクのオステオスペルマム」の寄せ植え

カラフルな花の苗が店頭にたくさん出回るこの時期。長く楽しめて生活に彩りを与えてくれる寄せ植えを作ってみませんか? ここでは英国園芸研究家の吉谷桂子さんに、ピンクのオステオスペルマムを主役とした寄せ植えを教えていただきました。

オステオスペルマムの紹介と寄せ植えの植え方はこちら。

オステオスペルマムの寄せ植え① ピンクの明るさと引き立てあう黒やブロンズの暗色に注目

ペチュニアの黒花を生かすには白や赤との組み合わせが代表的ですが、明るい色ならなんでもメリハリがつきます。中でもピンクとのコーディネートはおしゃれ!

黒に近い銅葉のキンギョソウ ‘ブロンズドラゴン’ を中心に、ピンクの花々を集めてみました。ペチュニアを秋まで大株に育てるなら、オステオスペルマムやネメシアの花が終わるころに株を抜き、ペチュニアに根の張る場所を譲ります。

苗の配置図

A:オステオスペルマム
B:ペチュニア
C:キンギョソウ ‘ブロンズドラゴン’
D:ネメシア(濃ピンク)
E:ドラセナ
F:ネメシア(薄ピンク)

コンテナの大きさ/直径30㎝、高さ27㎝

オステオスペルマムの寄せ植え② フォルムの違いを際立たせて大好きなサクラピンクを満喫!

ピンクの中でもいちばん好きな、ほんのり色づくサクラピンクを集めています。色を統一するときには、フォルムのアンサンブルが重要です。点々と咲くディアスキアに、面を感じさせるオステオスペルマムというように、形の異なるものを組み合わせ、葉ものも形の違うものを選びます。

比較的、乾燥に強い植物の組み合わせですが、夏には花が止まります。もしも暑さで株を弱らせてしまったら、そこそこ乾燥に強いベゴニアの白花などに植えかえて、他の宿根草も夏越しができるように西陽を避けられる場所で管理し、ロングライフな寄せ植えを目指しましょう。

苗の配置図

A:オステオスペルマム
B:バロタ・プセウドディクタムナス
C:ディアスキア
D:グレコマ
E:ホワイトセージ(サルビア・アピアナ)
F:アイビー ‘白雪姫’

コンテナの大きさ/直径36㎝、高さ33㎝

撮影/川部米応

※この記事は「園芸ガイド」2012年夏号(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。


監修者
英国園芸研究家 吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。英国暮らしの経験を生かしたガーデンライフを提案。「中之条ガーデンズ」「はままつフラワーパーク」など各地の庭を手がけ、また、ガーデニングプロダクトの企画、デザインも行っている。『花の楽しみ 育て方飾り方』(主婦の友社)など著書多数。

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