茅ヶ崎出身の絵本作家 垂石さんが絵本づくりを指南 市民14人が力作を読み聞かせ 茅ヶ崎市

完成した絵本を読み聞かせる参加者

茅ヶ崎出身の絵本作家・垂石眞子さんによる絵本づくりワークショップが、3月2日から3週連続で実施され、小学5年生から80代まで15人が制作に取り組んだ。

同ワークショップは、市の「クリエイターシティ・チガサキ形成戦略事業」の一環。参加者は、垂石さん指導の下、ページ割りやサムネイル作成、ストーリー構想、作画、着色などに奮闘。2週にわたり垂石さんは、それぞれの物語や作画に対して「ラストは見開きでイラストを入れてみては」「キャラクターが増えるごとにカラーも増やすと良いんじゃないかしら」と具体的なアドバイスを送っていた。

最終日の16日には、完成した絵本を持ち寄り、読み聞かせの会を実施。ネコや小鳥など飼っている動物をモチーフにした作品や、子どもとのエピソード、ウクライナの戦争から着想を得た作品など、個性的な絵本が紹介された。

美しいイラストに感嘆の声が上がったり、ユーモアを交えたストーリーに笑いが湧き上がったり、中には読み聞かせの途中で感極まって涙を流す人もおり、参加者らがもらい泣きするシーンもあった。

垂石さんは「完成度が高い作品ばかりで驚いた。絵本を作ったら必ず人に見せましょう。自信を持って」と講評。参加者の一人は「若い時に刻んだキラキラとした思い出をこうして作品として、みなさんと共有できてうれしい」と話した。

参加者にアドバイスをする垂石さん(右)

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