鈴木彩艶・藤田譲瑠チマの移籍は拒否?STVV立石CEO「日本人選手獲得する」

鈴木彩艶 写真:Getty Images

ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属GK鈴木彩艶とMF藤田譲瑠チマは、3月31日開催のプレーオフで好パフォーマンスを発揮。AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の日本代表メンバー入りが期待される中、ベルギーメディア『Voetbal』は今月1日にSTVVの補強計画を特集している。

同メディアは「STVVに大規模流出の脅威。幹部はどの選手も引き止めない」という見出しのもと、立石敬之CEO(最高経営責任者)のコメントを紹介。これによると、同CEOは先日、ベルギーメディア『TVL』の番組に出演。MFアブバカリ・コイタをはじめ、退団の可能性が報じられている複数の外国人選手について「オファーがあれば、選手にとってもクラブにとっても興味深いものになると思います。ステップアップ可能な選手を引き止めるつもりはありません」と、移籍容認の姿勢を覗かせたという。

しかし『Voetbal』は「STVVは日本の缶詰を開ける予定はない。まずは日本国内にいる選手の目を向けたいと考えている」と、鈴木や藤田など日本人選手の放出に応じない可能性を報道。立石CEOは「我々は日本にいる若手選手を獲得する予定です。名前を出すつもりはありません。戦力低下を避けるという考えです」と、Jリーガーの獲得を示唆したという。

一方、かつてヴィッセル神戸を率いていたトルステン・フィンク監督にも今夏退団の可能性が浮上。立石CEOは「フィンク監督との契約は、来季も残っています。しかし、選手と同じく彼にも野心があります。サッカーの世界では、人々が去る可能性は常にあります。もしかしたら断れないオファーが来るかもしれません。現段階では、我々は彼とともに来季に向けての準備を進めています」とドイツ人指揮官流出の可能性を認めたという。

鈴木の去就については、『Voetbal』が今年1月に「彼がわずか1年でSTVVを離れる可能性は十分にある。すでにベルギー国外クラブから関心を寄せられている」と、ステップアップ移籍の可能性を報じていた。しかし、立石CEOのコメントを踏まえると、同選手は来季もSTVVの一員としてプレーすることになりそうだ。

鈴木、藤田、MF伊藤涼太郎、DF小川諒也、MF山本理仁、FW岡崎慎司と日本人選手6名を擁するSTVV。UEFAカンファレンスリーグ予選の出場権獲得を目指してプレーオフを戦う中、今夏の移籍ウィンドウに向けての動きを見せている。

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