日産のローランド、フォーミュラE東京E-Prixで2位…セーブからの逆転かなわず

ローランド(東京E-Prix)

日産自動車は、3月30日に東京臨海都心で開催されたフォーミュラE世界選手権シーズン10の第5戦東京E-Prixに参戦。オリバー・ローランドが予選でポールポジションを獲得し、決勝で2位表彰台に立った。

この結果、ローランドはドライバーズランキングで3位に浮上。チームもチームランキングを4位に引き上げた。

ローランドは予選グループAでトップタイムを出し、デュエルでもトップタイムを記録。今季2度目のポールポジションを手に入れた。決勝ではレースの大半をリードしていたが、エネルギーのセーブを図るために2番手に位置を譲り、終盤にアタックを試みる。しかし、首位を奪い返すことはできず、2位でレースを終えた。

サッシャ・フェネストラズは予選で苦戦し、20番グリッドからのスタートとなった。それでもタイトなコースレイアウトの中でオーバーテイクを重ね、11位でフィニッシュ。ポイント圏内には届かなかったものの、追い上げを見せた。

日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ・ヴォルペ
「ローランドはスリップストリームでエネルギーをセーブするために2番手に後退する作戦をとった。挽回するために粘り強い走りを見せたが、あと一歩優勝に届かなかった。フェネストラズは予選で小さなミスがあり、20位からのスタートとなったが、タイトなサーキットで9つもポジションを上げたのは素晴らしい。今シーズンの彼のベストドライブだった。残りのレースでも今回のようなパフォーマンスを発揮して欲しい。チームとしても、チャンピオンシップ争いに加わるポテンシャルがあることを確認できた」

オリバー・ローランド
「今シーズン2度目のポールポジションと3戦連続の表彰台を獲得でき、満足している。決勝ではレースのほとんどをリードしていたので、優勝を逃したことは悔しい。最後の数周はポジションを取り戻すために全力を尽くしたが、リスクもあったので勝負を仕掛けられなかった。コースもチャレンジングで楽しめた」

サッシャ・フェネストラズ
「オーバーテイクが難しいコースで9つ順位を上げて11位でフィニッシュできたことに満足している。東京大会は素晴らしく、サーキットは熱気に溢れていたし、内田CEOをはじめ、日産の仲間やファンの皆さんが応援してくれたことは本当に励みとなった」

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