北方領土「手を取り合えば解決に近づく」 京都・南丹の中学生スピーチ全国3位

北方領土に関するスピーチコンテストで全国3位となり、表敬訪問する楓さん(右)=南丹市役所

 全国の中学生が参加した「北方領土に関する全国スピーチコンテスト」で、京都府南丹市日吉町の殿田中の楓るりさん(14)が、3位にあたる「北方領土問題対策協会理事長賞」を受賞した。「できることは小さいが、日本にもこんな問題があると周りに伝えていきたい」と、決意を新たにしている。

 コンテストには、全国から6350作品が寄せられ、2月に東京で開かれた本選では、選ばれた10人が発表した。

 楓さんは、北方領土についての同中での学習で、元島民が恨み言を言わず、今の島民とも交流したいと考えていることを知った。スピーチでは「互いに手を取り合って良い関係を築いていけば、問題解決に近づくことができる」と述べた。

 3月7日に市役所を表敬訪問した楓さんは「会場では北方領土について同じ年の子と話す機会もあった。いろいろな考えがあることもわかり、勉強になった」と話した。

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