今永快投の裏で…ロッキーズがリトルリーグ並みの連続拙守で「ランニング本塁打」を献上。ファンもため息「今年もダメか」<SLUGGER>

本拠地リグリー・フィールドでのホーム開幕戦で、6回2安打無四球無失点、9奪三振と最高のメジャーデビューを飾った今永昇太(カブス)。摂氏6度という寒さの中、まさに熱いピッチングでシカゴのファンを沸かせた。

5対0でカブスが勝ったこの試合では、もう一つ球場が大きく盛り上がったシーンがあった。

0対0で迎えた6回裏、カブスは1死一、二塁のチャンスを作り、打席はクリトファー・モレル。ここでモレルは、ロッキーズ先発のダコタ・ハドソンが投じた初球をレフト前へ運ぶ。レフトのノーラン・ジョーンズが二塁走者の生還を阻むべく、猛然とダッシュする。打球をすくい上げてすぐさま送球……と思いきや、ここでまさかのトンネル。打球が転々とする間に、二塁走者に続いて一塁走者も生還、打者走者のモレルは三塁まで到達した。

と、今度はジョーンズからの返球を、中継に入った二塁のブレンダン・ロジャースがつかみ損ね、それを見たモレルが一気に本塁へ突っ込む。ボールをつかんだエゼキエル・トーバーの本塁への送球も大きく逸れ、リトルリーグでよく見るような「ランニング本塁打」(記録はシングルヒットとジョーンズの2失策)となった。 ジョーンズのトンネルはもちろんのこと、ロジャースの送球処理も、その後のトーバーのホームへの返球もお粗末。ロッキーズは3回に一挙14点を失って大敗したダイヤモンドバックスとの開幕戦に続き、ショッキングな敗戦を喫した。

球団史上最多の103敗を喫した昨季に続く低迷を予感させるかのような体たらくに、SNSでは「ロッキーズファンのために祈りを捧げよう。彼らはこの茶番に1年間、付き合わなきゃいけないんだ」との声が聞かれた。

構成●SLUGGER編集部

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