絶景もうすぐ 西吾妻スカイバレー、除雪作業がスタート

雪を吹き飛ばしながら進められている除雪作業=米沢市・西吾妻スカイバレー

 米沢市と福島県の裏磐梯をつなぐ山岳観光道路「西吾妻スカイバレー」(県道米沢猪苗代線)の除雪作業が1日、始まった。今月末からの大型連休前の開通に向けて、除雪車が雪をかき分け、青空に雪のアーチを描き、道を切り開いている。

 積雪が多いスカイバレーは、米沢市関の白布温泉ゲートから福島県側のゲートまでの15.7キロ区間が冬季間閉鎖される。このうち本県側の除雪区間は8.1キロで、作業は午前9時に始まった。ブルドーザーなどで雪を押しのけ、ロータリー除雪車は谷側に飛ばした。

 今冬の積雪深は約150センチで、例年に比べると半分以下の量だという。除雪車が進んだ後には、黒いアスファルトの路面がのぞいた。現場責任者の冨士川一雄さん(61)は「観光客が多く訪れる連休に向けて、事故なく安全に除雪したい」と話した。本県側の除雪は1週間ほどで完了し、その後ガードロープの設置や路面の点検などを行う。福島県側からの除雪も1日から始まっている。

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