「自宅で簡単」酒かすの調味料キット商品化 杵築市の合同会社、酒造メーカーと協力【大分県】

「からだこころ健幸協会」が開発した「塩酒かす調味料」と「しょうゆ酒かす調味料」
「酒かすで作った調味料を健康に役立てて」とPRする「からだこころ健幸協会」の小田茂美代表

 【杵築】発酵調味料の開発をしている杵築市大内の合同会社「からだこころ健幸(けんこう)協会」(小田茂美代表)が、酒かすを使って自宅で簡単に調味料を作れるキットを商品化、販売を始めた。廃棄される酒かすの再利用を進める狙いもあり、小田代表は「困っている酒造メーカーの助けになれば」と話している。

 きっかけは昨年、酒蔵で働く知人から酒かすの廃棄コストを抑えたいと小田代表が相談を受けたこと。「健康に役立つ新たな活用方法があるのでは」と考え、雑菌対策やアルコールの飛ばし方など、佐伯市上浦の大地酒造の協力を得て調味料が完成した。

 調味料は「塩酒かす」と「しょうゆ酒かす」の2種類。電子レンジで酒かすのアルコールを飛ばした後、専用の袋に入れて混ぜる。「塩は野菜スープ、しょうゆは煮物に使うのがお勧め」と小田代表。価格は、大地酒造の酒かす200グラムのセットで2808円、400グラムが3618円。

 酒かすは、市販の物も使える。小田代表は「酒かすが違えば味も変わるのでいろんな物を試してみては。また、他にも廃棄に困っているメーカーがあれば協力してきたい」と話している。

 同社はこれまで、生の米こうじや乾シイタケを使ったキットを開発。別府市のトキハ別府店で販売している。問い合わせは小田代表(090.5475.1469)まで。

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