米交通事故死者数、昨年は3.6%減 2年連続減もなおコロナ禍前上回る

David Shepardson

[ワシントン 1日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が発表した2023年の交通事故死亡者は4万0990人と、21年から約3.6%減少した。2年連続のマイナスとなったものの、なお新型コロナウイルス禍前となる19年の3万6355人を大きく上回っている。

19年は交通事故死者が3年連続で減少していた。

昨年の交通事故死亡率は、08年からコロナ禍前までのどの年よりも高かった。一方、走行距離は初めてコロナ禍前の水準を上回った。

専門家らは、コロナ禍の間は路上の混雑が緩和し、その結果、一部のドライバーが違反切符を切られる確率が下がったと考え、路上でより危険な行為に及んだ公算が大きいとみている。

21年の交通事故死者は10%増加して4万2915人となり、米国内における単年の交通事故死者数としては05年以来、最大となった。

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