[1日 ロイター] - 141億ドルで米鉄鋼大手USスチールの買収を計画している日本製鉄が、支出や雇用に関する正式なコミットメントを全米鉄鋼労働組合(USW)に提示したと、ブルームバーグ・ニュースが報じた。買収への支持を取り付けるため、以前の会合で約束した内容を文書化したという。
ブルームバーグが事情に詳しい関係者2人の話とボブ・ケーシー、ジョン・フェターマン両上院議員宛ての書簡を基に伝えたところによると、日本製鉄は「二者間合意」案を先週提示した。両氏はともにペンシルベニア州選出の民主党議員で、これまでに買収への反対を表明している。
同案は日本製鉄幹部とUSWの会合で以前に示された約束を書面化したものだが、これらの約束は今のところ労組側を説得するには至っていないという。
また、上院議員宛ての書簡によると、これには14億ドルの追加設備投資に加え、今回の買収の結果としてレイオフを行わず、少なくとも既存の労働協約期間におけるレイオフも行わないことが含まれる。現在の労働協約は2026年に期限切れとなる。
日本製鉄の文書は「検討と議論」のためにUSWに送付されたという。