ラピダスに追加支援、先端半導体開発で5900億円=斎藤経産相

Miho Uranaka

[東京 2日 ロイター] - 斎藤健経済産業相は2日の閣議後会見で、最先端半導体の国内量産化を目指すラピダスに対し追加で最大5900億円を支援することを決めたと述べた。

このうち、約530億円は先端後工程技術の開発に活用する。回路を微細化する前工程の技術による半導体の性能向上が限界に近づく中、後工程の重要性が高まっている。

斎藤経産相は、ラピダスが取り組む次世代半導体、将来の経済成長を左右する最重要技術だと指摘し、必要な予算を確保しつつ量産化プロジェクトの成功に向けて全力で取り組む考えを示した。

ラピダスにはトヨタ自動車やNTT、ソニーグループなどが出資し、2027年ごろに回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの次世代半導体の量産化を目標にしている。経産省はこれまで約3300億円の支援を決定している。

© ロイター