湯布院町の「観光辻馬車」リニューアル 大きい車輪で馬の負担軽減、座る位置高く【大分県】

新しくなった車両に乗る子どもたち=1日午前、由布市湯布院町
テープカットをする関係者=JR由布院駅前
車両が新しくなった観光辻馬車
神事で玉串をささげる御者の冨田利光さん=由布市湯布院町川北

 【由布】由布市湯布院町で運行している「観光辻(つじ)馬車」の車両がリニューアルされ、お披露目会が1日、JR由布院駅前であった。

 関係者約30人が出席。神事の後、由布院温泉観光協会の太田慎太郎協会長(43)が「新しい辻馬車が今後の由布院観光を盛り上げてくれると期待している」とあいさつ。地元の小学生らを乗せて走り初めをした。

 車両は2台。10年程度で買い換えており、購入費は約870万円。半額は市の補助金を活用した。ほろ馬車風の10人乗り。ポーランド製で車輪が大きくなり、馬の負担が軽減されるという。乗客が座る位置も高くなった。御者の冨田光弘さん(40)は「今までよりも視野が広がった。より景色を楽しんでほしい」とPRした。

 辻馬車は、1975年の県中部地震で減った観光客を呼び戻そうと同年から運行を始めた。田園風景などを眺めながら町内を約1時間かけて周遊する。料金は中学生以上2200円、4歳~小学生1650円。

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