マカオ、3年前に発生した詐欺事件の容疑者逮捕…模造品の高級腕時計3本を質入れして逃亡

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は4月1日、2021年7月に発生した詐欺事件の容疑者として中国人(中国本土居民)の自称美容師の男(60)を逮捕したと発表。

 同局によれば、2021年7月21日にマカオ半島新口岸地区にある質店から同月17日夜に質入れされた高級腕時計を反復検査したところ模造品であることが判明し、4万5000香港ドル(日本円換算:約87万円)の詐欺被害に遭ったとする通報が寄せられたとのこと。その後の調べで、同じ日の夜から翌日未明にかけて別の2つの質店でも同じ模造品の時計が質入れされ、3店合計で14万香港ドル(約270万円)の被害が発生したことが明らかになったという。

 同局が容疑者の身元の特定に成功したものの、すでにマカオを離れ、中国本土に潜伏していることがわかったが、前月(3月)30日に關閘イミグレーションからマカオへ再入境を図ったため、施設内で逮捕に至ったとした。

 容疑者は同局の調べに対して犯行を認めた上、詐取した現金の行方についてはほぼ使い果たしたと供述したとのこと。同局は男を巨額詐欺罪で検察院送致する方針。

 マカオでは偽造品が質店に持ちこまれる詐欺事案がしばしば発生している。

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